この本は、主に写真ですが、以前少し触れたことがあるただのいぬ。です。
保健所に収容されてるワンコを写真に収めた本です。愛くるしい顔をした子犬たちが、写っています。収容された犬達は、名前の代わりに、番号のが付けられます。この本の登場したワンコ達は、譲渡される予定の『譲渡犬』が主人公です。
今ごろは、幸せな日々を送っている事でしょうね。
どうぶつたちへのレクイエム
この本に出てくる犬や猫は、人間に捨てられ動物収容施設で命を絶たれていった動物たちの写真が沢山載っています。
私は、この本を読んで、そして写真を通して涙なく読み、見ることが出来ませんでした。
そこに写ってるワンコの首には飼い犬だった証拠の首輪がつけれている。
最後を看取るのがイヤだからとか年をとって手がかかるからとか・・・おかしいですよね。
なんの為に、そのこ達は飼われていたんだろう。子犬を身ごもったからと捨てられた母犬は、おなかの中に、小さな命があるのに、命があるのにどうして、死を待たなくちゃいけないんだろう・・。悲しくて悲しくて涙が止まりませんでした。飼い主が必ず迎えにきてくれると信じてるワン子達、そして諦めた顔をしてるワンコ達・・・。温かい家庭で飼われていたのに、いたはずなのに、何故今になって捨てる事が出来るんだろう。何の為に、産まれてきたのかわからない。私には理解できません。理解したくもありません。どんな事情があるにせよ、生涯責任を持って飼って欲しいです。
この本に書かれていました。
この写真を通して、言葉を持たない動物達の声なき声が、あなたの心に届きますように・・・。
私には、届きましたよ。是非機会があったら目にして欲しいです。
いっきに4冊も買ってしまいました。本を見て泣き読み終わり、新しい本を見ては泣きの繰り返しです。
そして、ふと思うこと。
それは、実家にいるボーダーコリーのスバルの事・・・。
スバルも捨て犬でした。母が言うには、飼いはじめたときの顔と今の顔は、違うそうです。
スバルは、食べ物を与えようとする時だけ、噛み付きました。食べ物を持っていないときは、普通の犬です。そんな話を聞いていた私は、スバルを触るのに、3年かかりました。だって、保護犬は初めてだし、齧ると聞いたら触れませんよね。吠えて父に怒られ悪さをしたら、また父にしかられ・・・でもそんなスバルも今じゃ父がいないとダメなようです。父がちょっと、診察券をだしにいっただけなのに、犬を連れてた母が行くよと声をかけても、一向に動かず・・・すぐ戻るからと言っても、父を待つスバル。そこまで成長したスバルの話を聞いて、私は嬉しかった。そして誰よりも嬉しかったのは、飼うと決めた父だったでしょう。当時、スバルを飼う事に、家族は反対したそうです。でも、父がその反対を押し切って飼う事に決めたそうです。なのに、俺ばっかり散歩に連れてってるとぼやく父・・・ここまでスバルに信頼されてるんだからいいでしょうと、いう母。
そんなスバルは、今は去勢し、犬歯を削り生きています。ここまでくるのに、何度も保健所という言葉を私は聞いた事か・・・人を噛んだあと保健所という父。確かに、人を噛むのはいけないこと。そして小さい子がいる実家では、そうせざるを得ないともわかるが、私はせめて病院に連れて行って安楽死にしてあげてと2,3度頼んだ事があります。でも、今度は父以外の家族が反対して、今も元気に生きています。そしてこれからも実家で死ぬまで飼われる事でしょう。
あと、2冊残っています。きっと涙なしでは読みきれないかもしれません。本を通してまた違った命の大切さがわかった気がします。