実は我が家の海は闘病生活を送っていた。
今年6月28日(木)の事です。
我が家の犬達の生活環境は夜は室内犬になる。
朝の散歩の後は外暮らしです。
そして夜の散歩の後はそのまま室内入りなのです。
室内に入る時はみんな嬉しくて大暴れしながらはしゃいでいます。
その時に事態は起こりました。
海が突然、へたり込んだまま(伏せの状態)立てなくなりました。
そして顔つきも普通ではありません。
今思えば顔つきは立ち上がりたい意思があったので普通じゃないように見えたのだと思う。
そんな海の様子に驚いた黒狼パパとママはすぐにかかりつけの動物病院電話をしました。
その時すでに時間はPM10時。 時間外は電話には出られない。
そこで緊急の時の為に調べておいた夜間救急動物病院に電話をした。
海の様子を伝えるとまずは応対のスタッフの方は
『夜間病院は診察内容にもよりますがだいたい30000円はみていただきたいのですが・・・・』
黒狼ママはお金の事はどうでも良いと思ったが念の為黒狼パパにもその旨伝えた。
黒狼パパも
『そんなんどうでもいい。早く病院へ行こう』
と海を抱きかかえたまま興奮していました。
そしてそのまま病院へ。到着した頃にはすでにPM11時をまわっていた。
それからいろんな検査をし”椎間板ヘルニアの可能性あり”と診断されました。
夜間動物病院はあくまでも緊急処置的なものであくる日にはかかりつけの病院に行く事が基本です。
その日は点滴などいろんな処置を済ませ病院を後にした。
帰宅はすでに深夜3時をまわっていた。
あくる日(その日)はいつもかかっている獣医さんに行く事に。
ところがその日は黒狼パパは仕事で黒狼ママが連れて行かなくては行けない。
海はパパでないと駄目な子なのでかなり不安。
でもそんな事言っている場合ではない。海の一大事なのです。
海に咬まれようが吠えられようがママは頑張るしかないのです。
病院には夜間病院で持たせてくれたレントゲンのCD(今は大きなフイルムではなくCDなのですね〜。時代の進化です)と病状を記載された手紙を渡し、今後の治療内容の説明を受ける。
海が元通りになるのならどんな事でもしようと思った。
海はその時歩けないが立てるまでには回復していたので比較的軽度な状態だそうです。
ひどい状態になれば下半身が麻痺するそうです。
そうなれば手術しか方法はないそうですが海の治療方法はケージインの安静状態でステロイド剤(錠剤)の投薬です。それに加え電気治療も並行して行った。勿論お散歩も禁止です。
ケージインの安静状態はケージに慣れている子でじゃないと無理があるようですが仔犬時期から慣れさせていて良かったとつくづく感じました。
その日から海との闘病生活です。
ケージインといってもトイレは外に連れて行かなければしてくれない。
毎日、朝昼晩、車で人気犬気のない所まで連れて行き(海の性格上、興奮を抑える為)トイレを済ませる。
車には抱きかかえて乗せるのですがこれも大型犬だったらかなり辛い物があったに違いない。
甲斐犬のサイズで良かったと思いました。
お陰で現在海は以前のように歩く事も走る事もできます。以前の海に復活しました。
でも又再発する恐れがあるので今後も気をつけなければいけない。
写真は元気になった海です。
海は我が家族にとっては『強くて逞しい海』という思いから闘病中の写真はあえて載せない事にしました。
海の病気の最大の原因は室内のフローリングなのです。
フローリングは滑るので足腰に負担がかかります。室内犬として飼育をするならばカーペットを敷くなり対策をしないといけません。我が家は完全室内犬ではありませんがフローリングの床は犬用の特殊な滑らないワックスを使用しています。でもそんなものは通用しないようで全力で走っている時にはかなり滑っていたので気にはなっていました。
加齢と共に足腰も弱くなってくるのでもっと早くに対策をすれば良かったのですが・・・。
今は室内一階全面にゴムマットを敷いて今後の為に対策をしました。
そして海は今後交配は致しません。今回の捺の子供が最後の海の子供となります。
ここでブリーダーなら引退した子達は人に託されるか処分される子もいるそうです。(全てのブリーダーがそうではありませんが)
勿論我が家は家族の一員なのでそんな事は絶対にしません。生涯家族です。
今回の海の闘病生活でいろいろ考えさせられました。
夜間救急病院48000円の支払い。かかりつけの動物病院4000円の支払い。 電気治療24000円(3000円×8回)の支払い。ゴムマット40000円 約120000円かかることになった。
けして安い金額ではありません。でも我が子の為ならお金には変えられないものがあります。
ここであえて価格表示をしたのは犬を飼育すると健全でよい事ばかりではありません。
これはほんの一部にしか過ぎないのです。
これからもっといろんな事があるかもしれません。
多頭に飼育すれば×頭数分のお金もかかります。
年齢と共に体も弱くなり時間も費やすことになり医療費もかかります。
我が家は決してお金持ちではありませんが犬達の為なら最善を尽くしてやります。それが家族です。
これから犬を迎えようと思われる方はそれらも踏まえて仔犬を迎えていただきたいのです。
人間の我が子なら親としてできる事をしてあげるのは当然ではあるが犬は悲しい事に迎えられた環境によっては不幸になる子もいます。
犬の医療には規制がなく飼い主の判断で運命が決まるというのが現実です。
どうか世の中のワンちゃん達(他の飼育動物達も)すべてが幸せな生涯を送れます様に
甲斐黒狼犬舎より