華家は古い古い町家を改築した家に住んでます。
ご近所も大正時代に建てられたお家があちこちにあり、そうなると、
当然、ついてくるものがあります。
あれは先月の29日頃。
夜中天井裏から聞こえてきた音。
コトコトコト……
そうですか。やっぱりウチにもやってきましたか。
それからというもの、安眠できません。
床下、天井裏、あらゆるところにネズミを追い出すハッカ系の水煙を焚き、
『ネズミの見張り番』という、ハッカ系のものを置き、
(駆除剤はまけません。ご遺体が裏庭にでも転がってたらと思うと、腰が抜けそうです)
『動物のお医者さん』に登場する、二階堂。
愛読してた頃は、笑ってました。が、今は……笑えません。
ていうか、彼以上に神経過敏になってるかも。
「コト…」の物音一つに振り返る私の顔。
梅図かずおの恐怖漫画のようかと。
華も晴も役に立たないし、あと残るのはオヤジ。
オ「ボクな、全然気にならへんねん。ネズミなんてどこにでもいるし」
……孤独です……
「かーちゃんっ」
我家のパトロール隊長・晴・マツジュン
今こそ実力を見せてくれっっ