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マヤ文明 タバコの起源
当初、タバコの葉以外の香草を使った喫煙習慣が、アジアからヨー
ロッパにか
けて広範囲に存在していたようですが、その起源は未だ解明されて
いないようです。
但し、タバコの葉を使った喫煙習慣の起源であれば、それはマヤ文
明だといわれています。
紀元前1000年頃のマヤ文明において、森林に自生していたタバコ草
を利用して、喫煙が行なわれるようになったのが、タバコの起源と
いわれています。
タバコ草の原産地は、南米アンデス山脈の高原地帯で、ボリビア南
部からアルゼンチン北部と推定されています。
マヤ文明の起源創生者、偉大なインディオの人々は、万物に生命を
授ける太陽を崇拝し、その属性である火や煙を神聖なものとして崇
め、タバコを吸うことによって神聖な火の神が体内に宿ると信じて
いたようです。
起源当初のタバコは、現在のような嗜好品としてではなく、祭事儀
式のツールとして用いられ、タバコから立ち昇る煙の様相などで神
託を得ようとしたり、作柄の良し悪し、吉凶を占ったりしたといわ
れております。
また、病には悪霊が取り付いていると信じられタバコを使った喫煙
によって、その呪縛から開放されるとも考えられていたようです。
更に、時代が進むと、タバコの役割は精霊と人間との呪術的な媒介
物としての役割にとどまらず仲間内の絆を深めるためタバコを回し
飲みして、精霊を交え、約束事・役割を相互に確認しあったり、果
ては、部族間の争いごとに終止符を打つ手段としても、タバコが用
いられたといわれています。
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