※※※ ちょっと思い出話 ※※※
ワンコは1歳の時に家出をしたときがある。
近くでお祭りをやってたから、露店の匂いに誘われてだと思う。
探しまくって、ビラをつくってそこら中にまいて、
必死に探したけどまったく見当たらずに1週間半が経った。
いろんなことをやりつくして、あとは何をすればいいかわからないぐらい
パニくってたら、おまわりさんから電話が来た。
いろーんなとこに写真付きのビラをまいてたから、
その写真と似ている犬が保護されたと連絡をくれたんだ。
いそいで警察署に行ったら、餌も水も用意してくれてあるのに、
まったく食わない、飲まないのワンコがいた。
駈け寄ったら、匂いが届いたところで私のほうを振り向き、
尻尾を大きく振って、大喜びしてくれた。
警察の人たちも
「やっぱり飼い主さんだと違うね。」
と驚くぐらい、私が来る前まではぐったりしていたようだ。
引取りの書類を書いていた時におまわりさんが
ワンコがどうやって保護されたか聞かせてくれた。
当時のワンコは室内飼いで、散歩もハーネス（胴輪）ってやつだったから
首輪をしていなかった。
体重もそのころで18�舛△辰拭�
ワンコはうちから2�狙茲僚斬雎垢涼鷦崗譴亮屬硫爾波�見された。
発見されたのはうちから居なくなって2日目のことだったらしい。
そのときは都内に住んでいて、そこまで行くには
大きな道路を何個も通らなきゃ行けない場所だったから、
事故にあわないでいてくれたことにホッとした。
見つけてくれたおばさんは、首輪も無く、大きな犬。
毛並みはいいから、きっと、飼われてて捨てられてしまったんだろう
と思ったらしい。
だから、このまま保健所に連絡すれば、この犬は殺されてしまう。
それなら、飼える人を探して、見つかってから連絡しよう。
ぱっと出会ってしまったうちのワンコのことを
そこまで心配してくれたんだ。
それで、飼える人が見つかるまでの時間で1週間ちょっとかかってしまったと。
その間、そのおばちゃんがワンコの面倒を見ていてくれたと。
もうね。ここんとこの事件や動物達の悲惨な現状、
いろんなこと見たり、聞いたりすると、ほんとに切なくなるけどね、
でもでも、こうやって優しい人もいっぱい居るんだよね。
お会いして、しっかりお礼を言いたかったんだけどさ、
そのおばちゃんがお礼は辞退しますってことで
住所とか聞けなかったんだよ。でも、すっごい嬉しくって、
おまわりさんにいっぱいいっぱいお礼を言って、
おばちゃんにもいっぱいお礼を言っといて下さい！！
ってお願いしてきちゃったよ。
ワンコを連れて帰ってるときはワンコも安心しだしたようでね、
近所のおばちゃんが庭の花に水揚げてるときに
「あー、ワンコちゃん見つかったのー」
と話しかけてきてくれたんで、挨拶してたら、
そのおばちゃんの持ってたホースから直に水をグビグビ飲み出しちゃって。
今じゃとってもいい思い出話になってるけどさ、
うちのワンコを見つけてくれたおばちゃんのような人が
いっぱいになれば、悲惨な動物達も減るような気がするんだよね。
・・・って、今日、なんとなぁーく思い出したことでした。
