散歩の途中で同じようなことがあったのな。 ケンちゃんって柴のひとがいたから、僕、挨拶に行ったのな。僕が小さいときからの顔見知りなのな。でも、僕が急に大きくなったからケンちゃん、戸惑ってるのな。フェンス越しに挨拶しようとしたら、逃げるんだものな。 「僕だよ僕だよ」ってシッポ振ってたら、ケンちゃん、思い出したらしくて近づいて来てくれたのな。だから、僕、うれしくなってフェンスの隙間に顔突っこもうとしたけど入らなくて、でも、ケンちゃんに近づきたくて手を入れてカキカキしたら、ケンちゃん、また逃げちゃったのな。 しょぼんなのな…… ほんと、大好きなのにな。 |