本日、さくらの手術日でした。
獣医さんに「立会い」をお願いしたところ、快諾してくださり、私も一緒に手術室へ。
別に、獣医さんに不信感があるわけでも、単なるミーハーな気持ちだったわけでもありません。
さくらのことは「すべて見ておきたい」という、単純な思いでした。
ただ、麻酔がきいて落ち着くまではあまり見ないほうがいい・・・とのこと。
さくらが不安で吠えたり、暴れたり、気を失う(?)瞬間を見るのは
けっこうツライかもしれない・・・との獣医さんの配慮です。
なので、麻酔がきいて落ち着いたら連絡をもらい、病院へ行くことにしました。
昼過ぎに連絡をもらい、病院へいってみると、
いつもの診察室とは違う、手術室。 さくらはすでに麻酔がきいて眠っていました。
別に命にかかわる手術ではないけども、そういったさくらの姿を見るのもなんだかフクザツ〜
クダがいっぱい・・・
開腹して、子宮や卵巣を取り出すオペの一部始終を見学させていただきましたが、
「グロい」と思うこともなく、まるで魚のハラワタでも取り出すかのような感覚で見てました(笑)
手術内容や、細かいことなどは、それぞれの病院での方針があると思いますので、
細かいことはあえてここでは記載しませんが、
獣医さんの手際のよさ、スタッフの連携のよさに、安心してさくらをまかせることができました。
これから命が新たに誕生したであろう子宮や卵巣を取り出すことに、
多少の戸惑いはあったものの、
病気になる可能性があったものを取り出してもらった、と前向きに考えることにしました。
避妊するも、出産するも、獣医さんにとっては日常茶飯事のことだし慣れてらっしゃるでしょうけど、
私達にとってはどちらも「不安」や「緊張」でいっぱい。
そういう私の不安や緊張を、丁寧に説明してくださり、不安も和らぎました。
オペの立会いにも快く承諾してくださった先生に感謝です。
お腹は開いているけど、さくらが呼吸するたびに膨らむ胸部の動きはとても穏やかで、
本当に「普通に眠っている」だけのように見えました。
あっという間にオペは終わり、(・・・といってもさくらの子宮が小さかったために、時間が多少かかったらしい)
取り出したモノを見せてもらいました。
「ガス麻酔を外してしばらくしたら目が覚めます」
「興奮して吠えると思います」
という獣医さんの言葉通り、
目が覚めたさくらは、いつものさくらからは聞いたことない「不安」でいっぱいのような声で鳴きました。
鳴いては目をつむり、また目が覚めては「キャーンキャーン」と鳴く。
「さくら〜ママだよ〜」と顔を見せても、まだ意識が朦朧としてるのか、よくわかってない様子・・・
遠くにいる私を少しずつ認識していたのかどうかはわかりませんが、
はっきり「ママだ!」とわかってしまうと、その時点で「帰りたい〜」となってしまうと思います、とのことで、
あとは獣医さんとスタッフの皆さんにおまかせして、早々に帰りました。
本当はさくらが完全に覚醒するまでソバにいたかったのですけどね、
今晩はさくらは病院におまかせするわけですし、
いつまでも私がいたらかえって迷惑です。
明日帰ってくる、とはわかっていても、なんとなく後ろ髪を引かれる思いで帰ってきました〜。
「避妊のすすめ」が多い現代、
もちろん、それはかわいそうな命を少しでもなくすことが一番だとわかっていても、
なんとなく「避妊する」こと自体が不自然に思えてなりませんでしたが、
出産も、避妊も、どちらも「命を助ける」ことにつながる。
どちらに対しても獣医さんは、一所懸命接してくださる。
そういったことが、あらためてよく感じられた一日でした。