「―――――雨だ……」
雨……。
雨は別に嫌いじゃないけど好きでもない。
何処か矛盾してると思うけど。
2:雨
「―――天気?」
蒼々とした空を眺めていた俺は横に座っている恋人に視点を送った。
「そ。ね、何が好き?やっぱり、空がちゃんと見えるから晴れがいいかな?」
「んなモン………分かんねーよ」
言葉を濁しつつまた空へ視点を戻す。
「ぇー、何でー?自分の事でしょ?」
頬を膨らませながら俺の顔を覗き込んでくる。
「…………ならお前は如何なんだよ?」
俺は逆に聞き返した。
我ながら少し卑怯だと思ったが。
「私?私はね……」
―――ポッ
「―――あっ。雨………」
天気雨だろうか。
太陽は出ているのに雨が降っている。
唖然と空を見つめている時にセシアが言う。
「……雨が好き」
「ぇ………?」
―――――雨。
雨って嫌いだ。
じめじめしてるし、濡れるし
何より一番嫌なのは空が見れないこと。
けど。
雨は好き。
なぜなら……
『雨って、全てを流してくれる気がするから―――――』
……一日に二回更新ですよ?
読者の皆さん(何
ぇー、因みに背後は雨好きでも嫌いでもありません。
傘があるのとないのとでは好き嫌いが逆転するのです(意味不
……補足。
最後の台詞は一応セシアです(汗汗