4月5日木曜日の夜。sakaeにとって痛いほど辛く、悲しい出来事がありました。
私が小さい頃から大好きだった祖母がこの世を去ってしまったのです。
今回は歌を詠むことが大好きだった祖母の作品をいくつかご紹介させて頂きます。
長年連れ添った祖父の命日も、もうすぐ3年になろうとしています。祖父の闘病中、寝る間も惜しんで看病する祖母が当時詠んだ歌です。
「息子も嫁も孫等もゐるに吾を探す
夫の瞳に会ひて寄り行く」
sakaeが小学生の時の夏休み、初めての1人旅で祖母の家に行きました。
祖父と祖母は蝉取りやかくれんぼ、プールへ連れて行ってくれたりと毎日遊んでくれました。
sakaeにとっては本当に本当に楽しい思い出でした。
「五十五回結婚記念日と気付く夜半
病床の夫の顔のぞき話す」
「夫の口ガーゼに拭き取る吾に小さく
ありがとうと確と言ひたり」
祖母が詠んだ歌は、歌の技法などまったく無知なsakaeですが、歴史に登場するどんな歌よりも心に沁みるものでした。
痛いほど辛く、悲しくもなりますが、やっぱり最後に感じたこと、
「おばあちゃん、本当に幸せだったんだ。。。」
ふと祖母の家の裏庭をのぞいてみると水仙が庭一面に咲き誇っていました。
水仙の花言葉を調べてみると
「好きな人を一途に想うロマンチスト」
おじいちゃんを想うおばあちゃんにぴったりのお花です。
「おばあちゃん、天国でおじいちゃんと幸せに暮らしてね。」