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あの日のことを思い出すと、
今でも胸が締め付けられるほど
苦しくなるのです。
トイレのトレーニングもほぼ出来上がり
家の中が落ち着いてきた頃でした。
仕事を終えて、片付けも終わり
さあ寝ようと、ベッドに行くと
掛け布団の真ん中が大きく黄色に変色しているのです。
ギヤ〜〜〜、これは、、、
私を見ていたケビちゃん素早くどこかへ、
犯人はヤツだ。
「ケビちゃ〜〜〜ん、ここに来なさい。」
でもケビちゃんは出てきません。
首輪をつかんでケビちゃんを引きづりだし、
私の布団の黄色の箇所に鼻をつけて
「ケビちゃん、だめでしょ?」
そして、その布団をバンバン叩いて
「ここはトイレじゃないの、ノ―、ノ―」
ケビちゃん、よほどびっくりしたのでしょう。
先ほど隠れていた場所に戻ってこっちをじっと
見つめているのです。
「ケビちゃん、逃げちゃだめ、」
そう言ってケビちゃんを引きづり出そうと、、、
見るとケビちゃんはそこでおもらしを
してしまったのです。
それほどまでに、怖かったのですね。
「ケビちゃん、もう怒ってないから
でてきてね、もう怖くないから、、
怒ってごめんね。」
あの時のあの子の目は忘れることができません。
思い出すと胸が締め付けられます。
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