今朝、仕事の移動中に神社の前で初老の男性が車から仔犬を降ろしていました。
その仔は男性によく懐いているようで嬉しそうにはしゃいでいました。
生後2,3ヶ月の丸々とした白いワンコ。
楽しそうな雰囲気とは裏腹に私は何となく
『あの仔、捨てられるんだな…』と感じ、
帰り道に注意しないと…と思っていました。
そして2時間後、神社の前で私が見たものは
道に横たわった命のないその仔の姿でした…
『置いて行かれる!』
と必死な思いで車を追いかけ道に飛び出してしまったのでしょう…
つい先ほどまで命のあった仔犬。
男性を信じ、無邪気に遊んでいたあの仔。
仔犬の死を悲しむより、捨てた者への怒りで体中の毛が逆立ちました。
自分を追いかけてくる姿、車にはねられる姿、はねられた時の叫び声・・・
男性の胸には何一つ届かなかったのでしょうか・・・
捨てられ、その上にはねられ犬生を終えてしまった
あの仔の気持ちを思うとたまらない気持ちになります。
最期に見たものは、思ったことは何なのか・・・
自分を捨てた非情な飼い主が帰ってくることを
その命が尽きるまで望んでいたことでしょう。
どうしてあの仔が捨てられなければならなかったのか?
どうして車にはねられなければならなかったのか?
私はあの仔を助けることができたんじゃないか?
こんな思いが1日中頭の中を巡っていました。
せめて苦しまず旅立てたことを祈るばかりです…