仲良しコンビのみかんとリクが日光浴をしています。その様子を、小津安二郎監督の名作「東京物語」のおじいさんとおばあさんに見立ててご紹介します。

熱海に一泊したおじいさん（周吉）とおばあさん（とみ）が、翌朝、海岸の堤防に座って海を見ながら話すシーンです。

とみ（みかん）:「どうかしなさった？」
周吉（リク）:　「ウーム」
とみ（みかん）:「ゆうべよう寝られなんだけえでしょう」
周吉（リク）:　「ウーム−お前はよう寝とったよ」
とみ（みかん）:「うそ言いなしゃァわたしも寝られんで……」
周吉（リク）:　「うそ言えいびきうかいとったよ」
とみ（みかん）:「そうですか」

周吉（リク）:　「いやァこんなとこァ若いもんの来るところじゃ」
とみ（みかん）:「そうですなァ……」
周吉（リク）:　「……」
とみ（みかん）:「……」

周吉（リク）:　「ウーム……そろそろ帰ろうか」
とみ（みかん）:「お父さんもう帰りたいんじゃないんですか？」
周吉（リク）:　「いやァお前じゃよお前が帰りたいんじゃろ。東京も見たし熱海も見たし−。もう帰るか」
とみ（みかん）:「そうですなァ帰りますか」
周吉（リク）:　「ウム」

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