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ケビちゃんはボール遊びが大好きです。 お散歩の最終目的地は芝生公園です。 公園といっても他には何もなくただ芝生が あるだけで、だからあまり人もいません。 朝早くジョギングをする人やウォーキング をする人が数人いますが、 時間帯によっては無人になります。 そこでちょっとだけ、リードを放して ボール遊びをするのです。 ある日、向こうのほうにゴルフのクラブを持って パターの練習をしているような人を発見しました。 まあ、遠くだからいいかとそのまま ボール遊びを続けました。 次の日もまたあの人がいます。 こちらが帰る時まだ向こうのほうにいたので、 頭を下げて、「お先に失礼しま〜す。」 と言っておきました。 さらに次の日、ケビちゃんとその場所にいくと あとからあの人がやってきて、 こちらの方に近づいてきました。 「あ、おはようございます。この子は そばに行くようなことはありませんから、、」 と言ってる先からケビちゃんが その人に近づいて行きました。 あらら〜、でもその人は膝をついて 姿勢を低くし、ケビちゃんを迎えてくれました。 「私もね、ゴールデンを飼ってるんですよ。」 と、ケビちゃんをさわりながら言いました。 ケビちゃんにはわかっていたのです。 その人が昨日からケビちゃんのそばにきたがって いたっていうことを。 オンライン学習 |
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ケビちゃんはいつもいつも
本当に楽しそうにしてます。
でも不思議なんですが、
教えてたわけではないのに
なんだかこちらの言葉が
わかるようなのです。
娘と私はおやつを食べていました。
ケビちゃんがそばに来て
“僕にもちょうだい”とでも
言うように、こちらをじっと見てます。
「これは今はあげられないの、ノー。」
かわいそうですが、これでケビちゃんは
あきらめて向こうに行きました。
向こうでゴロンとして寝てしまったようです。
娘と私は結局そのおやつを残してしまって、
「これ、どうしよう、食べちゃおうか。」
「あ〜、無理しないで、後であの子に
あげてもいいしね。」
などと言っていると、それまで寝ていた
ケビちゃんが向こうでヌーっと
頭をもたげてこちらを見ているのです。
「違う違う、ケビちゃんは関係ないよ。」
というと、なあんだっていう顔して
また寝てしまいました。
ごめんね、ケビちゃん。おせち料理 |
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朝のお散歩はわたしの担当。
夕方わたしが行けなければ、
主人か娘がケビちゃんと行きます。
休日は、ケビちゃんをつれて
いろいろな所に皆で出かけます。
ケビちゃんはだんだん
いろんなルールがわかって来て、
あっという間におりこう犬になりました。
どこにいっても、すれ違うひとは
立ち止まってケビちゃんを触ってくれます。
ケビちゃんも本当にうれしそう。
でも、ケビちゃんが一番うれしいのは
キレイなお姉さんです。
お散歩の途中にベンチのところで
一休みしてお水を飲んでいると
通りかかったキレイなお姉さんが
「わあ、かわいい。」と高い声で
近づいてきます。ケビちゃんは
急にそのキレイなお姉さんにくぎ付け
になって、私の声も聞こえなくなるようです。
そのお姉さんが通り過ぎて
かなり遠くの方へ行ってしまうまで、
憧れのまなざしでじい〜っと見ているのです。
これがまた本当に憧れのまなざしなのです。野菜をギフトに |
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