実家に帰ると、待っていたのはウエスティのももちゃんでした。
ももちゃん、最後にトリミングしたのは確か4月・・・
うわ〜ん!
でもよくよく見るとそんなに伸びてないような。
“えぇ、私が切ってましたから”
さすが美容院のお母さん、ももママ。
えっと、前回と同じ感じでいいですか?
“いえ、あのね・・・柴犬みたいにしてください”
えっ、しば、しば、しば・・・
聞きたい事がたくさんあるのにアホみたいに“しば”という言葉しかでてこない私。
えっと、丸刈りってことですか?
“いえ、柴犬みたいに・・・”
さすが美容院のマダム、丸刈りとは絶対に言わない。
“とにかく、とにっかく短くしてください! 寒かったら服着せますから!”
わっかりました。3mm丸刈りで!
さてももちゃん、
立ち上がって一生懸命ちょーだい?お願い?お祈り?
みたいに手を上下させてももママに甘える。
勢い余って私にも・・・ おや、珍しい。可愛い♪
と思った瞬間、ももちゃん豹変。
間違えた!って顔してガルーッ!・・・
ソウ、ももちゃんて、ちょっと怖いコなんです・・・
デモネでもね、トリミングテーブルに乗せてしまえばいいコなんです。
ガルガル言い続けるももちゃんと私を交互に見つめるももママ。
“大丈夫?”
えぇ、大丈夫です!
“そう、じゃあ行くわね・・・”
帰り際、振り向きざまに
“ほんとに大丈夫?”
えぇ、大丈夫ですから!お気になさらずに!!
というのも、ももちゃん。
訓練学校に行ってたことあるんですって。
だから、というか
三つ子の魂百まで、門前の小僧っていうか。
『言えば分かる子』なんです。
2人っきりで向き合って、ダメ!ってマジ顔で言えば、ワカッタ。って。
伊達にまずい飯食ってないわよ!ガルー!!
で、出来ましたよ〜、丸刈り、じゃなくて柴犬ももちゃん。
トリミング中、大人しくいう事を聞いてくれて、
仲良くお散歩しながらお家に帰ったのですが、
1回お家に入って再び出てきたももちゃんのお顔は・・・
ヒイィー!怖エェももちゃんに早変わり〜・・・そりゃないぜベイベ!!