この子は先週の月曜日の看護実習に来た、プードルの赤ちゃんです。
生後7〜10日で、まだ目も開いていないし、耳の穴も開いていません。
実習の前半は、哺乳瓶でミルクをあげる練習と、おしりを刺激しておしっことうんちをさせる練習を行いました。
片手よりも小さい大きさで、ゴールデンハムスターよりちょっと大きいかなというくらいです。
わたしはおしりを刺激する練習をしましたが、とても小さくて扱うのが怖いかんじがしました。
少しぬらしたコットンでおしりの穴をポンポンと刺激するんですが、最初おっかなびっくりやっていたら、全然出ませんでした・・・。
でも少し勇気をもって!?トントンと最初より力を入れたら、出てくれましたー!!
こんなに小さい仔犬に触るのも、見るのも初めてでした。
そして「刺激すると排便する」というのは聞いていても、実際やるとものすごく感動しました。
そして、実習後半は、隣の手術室で「狼爪切除」の様子を見学しました。
「狼爪切除」みなさん聞いたことがありますか??
まず狼爪とは人間で言えば、親指の位置にある爪のことです。
爪きりをしないと、伸びて刺さってしまうあの爪です。
別名デュークローともいいます。
ダックス、ゴールデンなどには付いています。
でもプードルには大抵付いていません。
それはなぜかというと小さいときにとってしまうからだそうです。
それを「狼爪切除」といいます。
取る理由は、まずショーに出す犬に狼爪があってはダメというのがあるそうです。
それは見た目の問題もあるし、バリカンやハサミを体に入れるプードルにとって、爪に器具がひっかかったりして怪我をする可能性を防ぐためだからだそうです。
また、爪がじゅうたんにひっかかったりして、大人になってから怪我をする危険性も防ぐためだそうです。
授業で聞いたときは、普通にそういうものなんだという感じでした。
実際に取るというのがどういうことかイメージできていなかったからです。
実際見ると、結構かわいそうでした・・・。
人間でも指の爪がちょっと剥がれただけでも痛いじゃないですか?
それをこんな小さな犬から、爪を根元から引っ張ってとってしまうんです。
それに麻酔なしなんです・・・。
やっぱり、血も出るし、すごい声で鳴いていました(お母さん犬から離れたせいもありますが・・・)。
とってもかわいそうに見えました・・・。
ちなみに、なぜこんな小さいうちにやるかというと、記憶に残らないようにさせるためだそうです。
また、神経や血管がそれほど出来上がっていないからだそうです。
断尾なども同じく小さいうちにするそうです(>△<)
あの姿を思うと、自分の犬にはさせたくないなぁ・・・って、ほんと思いました。
でも怪我を防ぐためということを考えると、必ずしも間違いな処置とはいえないし・・・。
そして犬の業界にはこういうこともあるんだなぁって、それが一番ショックだったことです。
実際に見て、感じないと、考えることは出来ないですね。
見なかったら、わたしも自然に思ってしまったかもしれないです。
そして、仮に自分の仔にしなくても、動物病院にいたら、そういう患者さんはくるわけですし。
それに当たり前の処置として、割と行うことが多いそうです・・・。
仕事に就いたら、そういうことも割り切れるようにならないといけないんですよね・・・。
動物がかわいいだけではいられないんだなぁって、考えちゃいました(T△T;)
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