犬をしつける際の心がけとしてよく耳にするのは、「fordog」という言葉です。
fordogとは、簡単にいってしまえば、「犬の気持ちを考える」ということでしょうか。
飼い主の都合で無闇に犬の行動の制限や禁止をしたり、犬にただいうことを聞かせるのではなく、どうして犬がそういった問題行動を起こすのかについて、犬の目線に立って、その気持ちを考えてしつけをしなくてはいけないということです。
犬も人間と同じように様々な気持ちを持っています。
何の意味もなく、いろいろな行動を起こしている犬は存在しません。
犬の問題行動を治す際にも、そういった問題行動の裏にある犬の気持ちを考えて接すれば、ほとんどが解決されるといわれています。
犬の気持ちを感じる方法に、「シャドーイング」というものがあります。
シャドーイングは、もともとは人間の心理学での手法の一つで、影(シャドー)のように相手の行動を真似ることで、相手の気持ちを理解しようとする方法です。
その手法を元に、犬と同じ行動をすることで犬の気持ちを知ろうということです。
例えば、犬がじっと遠くを眺めていたら、その横にそっと行って、犬と同じ目の高さで同じ方向を眺めます。
大きく伸びをしていたら、同じように四つんばいになって伸びをしてみましょう。
最初は5分くらいから始めてみるといいかもしれません。
シャドーイングは、犬の気持ちを理解するための効果的な方法として、難しい知識や訓練などの要らない、誰にでも簡単にできる有効な手段とされています。