ここでは、犬に食べさせてはいけない食物についてまとめてみます。
人間と同じ食事や、残飯などを与える飼い方をしている場合には特に注意が必要です。
・ネギ類
タマネギや長ネギなどのネギ類に含まれているアリルプロピルジスルファイドは、犬の血液中の赤血球を破壊します。
食べさせるとネギ中毒を起こし、急性の貧血や血尿などの症状があらわれ、最悪の場合は死にいたる危険もあります。
この成分は加熱しても壊されることがなく、煮汁に溶け出しますので、汁だけを与えても中毒を起こします。
ハンバーグや肉じゃがなど、犬も喜びそうなメニューですが、ネギ類が入っている場合は決して与えないようにしてください。
・チョコレート
チョコレートやココアに含まれるテオブロミンという成分は、犬の心臓や中枢神経を刺激します。
大量に食べると、下痢や嘔吐、けいれん、呼吸困難などの中毒症状を起こし、最悪の場合は、急性心不全を起こして死亡することもあります。
・ぶどう(またはレーズン)
アメリカでの最近10年間の調査で、ブドウを大量に食べさせると中毒症状を起こし、死にいたることもあることが分かりました。
有毒成分や発生メカニズムについてはまだ解明されていませんが、主な症状は、摂取後2?3時間後におこる嘔吐や下痢、食欲不振、腹痛、3?5日後には腎不全の徴候があらわれます。
そのほかにも、生卵や生の豚肉、イカやタコなども消化不良や栄養障害を起こします。
鶏の骨は縦に鋭く避けるため、消化器官などを傷つけます。
魚の骨と同様に与えないようにしてください。
飼い方の知識不足から、愛犬を危険な目にあわせないように十分注意してください。