ペットが重い病気などにかかったとき、病院で安楽死を勧められる場合もあります。
不治の病であったり、治療に苦しみを伴う治療法しかないだとか、その治療に莫大な金額がかかってしまうなどといった理由から、獣医としても苦渋の決断なのでしょうが、飼い主にとっても容易に受け入れられることではありませんよね。
一昔前、人間にとっての脳死や安楽死についても、その是非が問われ、話題となっていました。
人間であれば、自分でその判断をつけ、身内に託すということもできますが、ペットはその手段を持たないため、飼い主がその決断をしなければなりません。
「例え辛くたって、一分一秒でも長生きしたいはず・・・」
「最後の最後まで付き添うから、がんばってほしい」
「痛みを伴い、苦痛な治療を快方に向かうわけでもないのに受け続けるというのはペットにとっても辛いことだろうから・・・」
など、様々な考え方があると思います。
アメリカではこの安楽死が当然の選択肢としてごく普通に行われていますが、日本では最後までがんばって生きて欲しいだとか、安楽死は責任の放棄だと考える人も多くいらっしゃるようです。
もちろん、安易に決断することではありません。
しかし、ペットの病状など色々なことを総合的に判断した上で、充分な治療や介護を行うことができそうもないといった場合には、苦渋の決断を下すというのも、仕方のないことなのかもしれません。
ペットを飼うということはそのペットの生殺与奪権がすべて飼い主に委ねられるといことでもあります。
いずれの選択をするにしろ、後悔のないようにしたいものです。