昨日は私の大事なあの子がいなくなった日。
犬が欲しくてたまらなかった私と兄。
14年前の昨日、念願叶って彼女はうちに来た。
とっても小さくてかわいくて
来たその日から私の宝物だった。
家に来て3日、ジステンパーを発症。
ブリーダーの元へ療養に帰った。
今思えば結構悪徳ブリーダーだったと思う。
でも彼女が私の家族になったことのほうが
よっぽど大きかった。
1ヵ月半後、最初に見たときの2倍の大きさになって
彼女は返って来た。
子犬のコロコロとした可愛らしい時期は
残念ながら逃してしまったが
そんなことどうでもよかった。
ほっそりとして大きくなった彼女は
私に合うなりそれはもう嬉しそうにしっぽをいっぱい振った。
畳の上ではしゃぐ彼女。
私は今でもそれを鮮明に覚えてる。
時が経つにつれ、彼女と私は共に成長した。
彼女の子犬が見たかった私たちは彼女をブリーディングしようとした。
でもペットショップで行われたその技術はよいものではなく
彼女の子宮を傷つけた。
数週間後、彼女は腹痛に泣いていた。
言葉を喋らない彼女でも
「痛いよう、痛いよう」
そう言ってるのが分かった。
緊急手術で子宮が摘出された。
彼女の子犬が見れなかったのは残念だったが
彼女がもう痛い思いをしていないことのほうが嬉しかった。
楽しい時も、悲しい時も、寂しい時も、苦しい時も
いつも側にいてくれた。
それなのに私は彼女の元を去った。
自分が壊れてしまう前に私は生きる場所を変える必要があった。
彼女のことは毎日考えていた。
遠い遠い国にいても彼女が大切だった。
一時帰国したとき、一緒に寝た彼女のイビキはとてもうるさく
笑いをさそった。
歯が溶けてしまっていて、腰は形成不全で下がっていた。
それでも一生懸命生きてた。
きっとまた会える、そう信じていたのに
去年の昨日、一通のメールが来た。
「今日ジュリアが亡くなりました」
嘘だと思った。タチの悪い冗談なんじゃないかって思った。
でも現実だった。
声を上げて泣いた。
今までこんなに悲しい思いをしたことは無かった。
彼女の死に目にいてあげられなかった自分を責めた。
でも後悔しても遅い。
今でも彼女に会いたくてたまらない。
彼女ほど素晴らしい犬に会った事はないから。
ジュリア、
うちに来てくれてありがとう。
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やっぱり未だに涙は出ます。今もボロ泣き中。
でも彼女を忘れたくはないです。私の大切な大切な家族ですから。
夢でもいいからもう一度、会いたいな。