夕方、電話があったのでお迎えに行くと、ツーンとオキシドールの匂いのする心さんが診察台の上で小さくなっていました。
先生は大判サイズのトイレシーツを持ってきて広げて見せてくれ「処置を施したんですけど、上からも下からもでませんでした」
シートの透明のシミは上から。黄土色のシミは下から。
胃洗浄・腸洗浄を施されたそうです。
「あとはもう様子を見るしかありません。三日間の間に便として出なければ、腸閉塞が怖い。迷ってないで切って出した方が良いかも知れない」
私は項垂れて、小さく返事をするしかありませんでした。
うちにつれて帰ると、とにかく胸の毛とお尻の毛が大変な状態で。触るとべたべたとし、匂いも顔を背けるほど。それは不快なものでした。
軽くお尻をシャワーで洗い、よく拭いて乾かしてリビングに連れて行くと、それはもう辛そうにぐったりしていましたが、時折何度も何度も吐いていました。
まだ胃洗浄の薬が残っているから、暫くは吐くかもとは言われていたけど。
見ていて切なくて涙が出てきました。
私が「すぐ帰るね」と行って出てから、寂しくてしてしまった事。もし、あの日友達と遊びに出かけなければ。
そんなことが頭を去来し、心の傍で泣くしかありませんでした。
手術だけは、避けたい。
こうなったら、もう泣いてはいられない。
「そういう時はサツマイモがいいのよ。ジャガイモでは駄目」
犬友さんにアドバイスを頂き、サツマイモを買ってきたり、手作りごはんはお野菜をみじん切りしてクタクタに茹でて消化を良くして食べさせたり、友達がくれたスイートポテトを少しあげたら、とても喜んで食べていました。食欲は旺盛です。
月曜日までに出なければ・・・。
土日で良かったと思いました。
とても眠れそうになかったから・・・(続