飛び抜けて利口ではないが、馬鹿でもない。
気性は、大体が穏やかである。無駄に吼えたりはしないのである。
動作は昔は敏捷であった。山へ師匠とその弟子と登って行くと、色んな遊びをしたり、忍者の修行のようなことをしていたらしい。跳び蹴りもしていたという。
やんちゃではあるが、聞き分けは良い。散歩をせがむことはあっても、餌をくれと催促することは無い犬である。観察力はある犬で、家族の外出着のレベル度で、どこに行くかをすぐさまキャッチできた。
いつも、ひたすら、家族の無事を願っていた風情であった。
自分が散歩に行くために、家族が外出をして無事に帰宅するまで祈っていたのかも知れないが、それでも、この忍者犬太郎の祈りは、家族を守ってくれていたことは間違いはない。
現在は、人間で言えば80歳に近い。それでも、散歩は大好きなのである。昔のように、先へ先へ引っ張るような散歩ではない。ふらふらとしながらも散歩には行きたがるのである。食欲もある。だが、時々、散歩中にぶっ倒れることがある。心不全の傾向があるようだ。先日、フィラリア検査をしたが、一切罹っていなかった。しかし、精嚢の病気が出てきた。手術をするとリスクが伴うということで取りやめている。先日は、予約をしたが、また、体調も悪いので中止した。