サンゴが去って一週間以上が経った。
居なくなる前思っていた程ガクっとはこない。
やっぱりあの半年の間にお別れの準備がかなり出来たのかもしれない。
アニィだけ散歩に連れて出るとやはり物足りなさを感じる。
アニィはあまり食餌を要求してこないのでサンゴが居た時と違ってうっかりご飯の時間を忘れてしまったりする。
アニィは基本的にうちの中でトイレを済ませてくれるので朝や夜に排泄の為に外に行く必要がなくなった。
散歩中、アニィの写真を撮るけれどサンゴのようにカメラ目線で笑顔はうまくとれない。サンゴの笑顔を撮りたいなぁとは思う。
けれど、まだ一週間ちょいという感じがしないのだ。
もうだいぶ経った気がしてしまう。
ずっとずっと落ち込んで前に進めないでいるよりは私にとって良い事なのだと思うのだけど、あんなに大好きだったサンゴの事をこうもすんなりと別れをうけとめられるということに少し罪悪感を感じる。
忘れていってしまうのではないかと不安を感じる。
とても大事な存在だったけれど、確かに手はかかる子だった。
今、うちの家庭(まだ籍入ってないけど)は色々な問題に直面していて、
ひとつの大事な岐路に立たされてる。
だから正直、サンゴの居なくなった時期というのはうちらにとって経済的にも限界であったり、助かったというのも本音。
それを全部察したかのような時期に旅立ったサンゴを改めてすごいと思う。
たんたんもやっぱりもう一匹欲しいという気持ちはあるらしい。
でも今後の事を考えると当分先になるかもしれない。
せっかくサンゴがくれたこれからの時間だから、犬中心の生活ではなくこれから自分達が生活に困らないよう生きていくために使うべきなのかなと思う。
かと言っていくら手のかからないアニィを留守番ばかりさせるのもこわい。
サンゴのガンがわかる少し前、私は仕事にかまけてサンゴの世話をおこたった。その数ヶ月が一番悔やまれるから。アニィにまで同じ事をしないようにしたい。