けもの道も見えなくなるほどうっそうと生い茂ったススキ野原。この季節、人はあまり通ってないようだ。その“うっそうさ”が怖いのか、ななは足を止めてしまう。こちらを振り返り、先へ進もうとしなくなる。(写真左)
それでは私が先頭を歩きましょう。「お月見の時期はとっくに過ぎたのに、まだススキって生えてんだ…」とか、勝手なことを思ったりしながらススキをかき分け前進する。ななは私の真後ろをピッタリついてくる。そして時折、私の足にからみつくようにして歩く。ななの「心細さ」が伝わってくる。(写真右)
晩秋のススキ野原でプチ・サバイバル。ななは意外と“こわがり”さんなのでした。