このあいだ妻とグリアと遅ればせながら映画「ラストサムライ」を観た。僕はグローバルな種類の仕事をしていて上司もアメリカ人だし国際派の感覚を持っている方なので「アメリカ人の若者なんかにサムライ魂が分かってたまるか」と正統な偏見を持っていたのだが、なんとびっくり、トム君はなかなか分かってらっしゃった。参った! サムライと言えば最近ではギターを持ったサムライがいるが、「ラストサムライ」でも言っていたようにサムライとは消えゆく存在なのである。あれだけ一世を風靡したサムライもやはりその流れからは逃れられないようだ。最近近代ファッションに身を纏ったサムライを見かけるが、
もはや髷を斬ったも同じ。まさに残念! である。グリアもお笑いが好きでかつてはあのサムライの真似もよくしたものだが、いかんせん古いことはかなりスピィーディーに忘れる方なので、
グリアの頭の中ではあのギターを持ったサムライは既にぼやけているのだ。せめて華々しい最期を遂げてほしいものである。