マンション住まいで犬が飼えない

November, 2010
-
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
-
-
-
-
PROFILE
伊勢 湊

「あの日あなたはポチと花火を見ていましたか?」「はい、見ていました」というのが犬との思い出の31歳です。いまのペットはグリアです。妻の友達から生まれました。

MYALBUM
CATEGORY
RECENT
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINK
SEARCH
PR




Apr 28, 2005
グリアとIT革命
1114732108135247.jpgうちにはいろいろ事情があってうちには全部で5台のパソコンがある。僕は妻と二人暮しなのでどう考えても多すぎる。そこでグリアにも使わせてみることにした。パソコンが使える犬がいてもいいじゃないかと思ったわけである。ただ怖いのはパソコンを壊しはしないかということである。僕は日頃の行いがいいのかこれまでパソコンを壊したことがない。会社でも随分長い間パソコンを壊さずに使いつづけるものだから型が古くなって困っているくらいである。逆に何をしても壊してしまう人もいる。僕の会社の同僚である"大統領"はいままで触るパソコン、触る機械をことごとく壊してきたがこのたびとうとう導入されて半年も経たない新品パソコンを早くも破壊してしまった。あれだけ「会社のパソコンなんだから変なもの入れないでよ」と言っていたし、さすがに変なもの(←想像にお任せします)は入れていないはずなのにいったいどうやったらそんなに頻繁にパソコンを壊せるかかなりの謎である。人には機械に好かれる人と嫌われる人が存在するのかもしれない。グリアも機械に嫌われる体質だったら嫌だなと思いつつもおそるおそるパソコンの前に座らせてみた。でも肝心の問題としてグリアの手は短すぎてキーボードに手が届かないことが判明した。人生は難しいものである。  [続きを読む]
Apr 27, 2005
グリアとバブルマン
1114643019977667.jpgうちのグリアはその生体的特長のために、あまり美味しそうに何かを食べたり、元気よく散歩をしたりというのはあまり得意ではないのだが、その代わりといってはなんだがいろいろな特殊スキルを持っている。最初はバク転や腹筋やシャドウボクシングだけだったが、最近ではグリアはお笑いに凝っていていろいろ真似をしたりする。はじめて取得した技は「あるある探検隊」で、これには妻も大喜びだったが、これはかなり疲れるので最近はあまりやらない。その代わりいまの流行りはバブルマンである。あんまり遊んであげないとグリアは食卓の上でバブルマンをして遊ぶのである。犬としてはなかなかの大技だ。しかしそんなグリアもカレーの皿と入れ違いにすぐに食卓から今日も追い出されるのである。
Apr 25, 2005
グリアと直次郎の数奇な運命
1114387650051773.jpgうちにはグリア以外にもぬいぐるみはいるのだが、基本的にはグリアだけが名前を与えられペットとして生活している。そこには簡単には説明できない数奇な運命の輪があるのだと思う。うちの実家にいたクロは特に運命に翻弄されることなくその生涯を全うしたが、妻の実家に住む直次郎はなかなか数奇な運命を辿ってきている。まず生い立ちだが、これは義兄がどこぞやらから拾ってきたということになっている。しかし話を良く聞くと「よくなつくもんだから餌をあげたら、それを食べてそのまま立ち去ろうとしたから、そういうもんじゃないだろと連れてきた」という、拾ってきたのか連行してきたのか分からない状態である。そんなふうにして妻の家族の一員になり、いずれ僕とも知り合うことになった直次郎だが、僕は本当に直次郎がかつての直次郎と同じなのかどうか不思議に思うことがある。というのも直次郎はかつて尻尾が切れたことがあるらしい。なんでも家具が倒れただかなんだかして直次郎の尻尾に落ちて、その結果、カギ尻尾だったカギの部分が切れて普通のまっすぐな尻尾になったそうである。尻尾の一部が猫の性格形成にどう影響するかは分からないが、これは人間で言えば小指を失うに等しい感じじゃないのだろうか? そこに何かがあったのではないかと僕は疑うのだが、かつての直次郎を知らない僕にとってはそれは永遠の謎なのである。  [続きを読む]
Apr 24, 2005
昼寝をするグリアと元祖昼寝犬ポチ
1114342162488607.jpgペットというものは元来昼寝が好きなものだとは思うけど、グリアは現在昼寝をさせたら右にでるものはいない。犬なのに猫のごとくベランダの手摺で昼寝したりする。ただし自分でバランスを取るのが得意ではないので風の強い日は気をつける必要がある
さて現実的問題に立ち向かいながらぬいぐるみ犬を飼う僕たちだが、それはやはり僕たちがペットが好きだからである。妻の実家には直次郎という白く巨大な猫がいる。彼は人生において様々な奇異な運命を辿ってきた類稀なる猫である。うちの実家ではもう死んでしまったがクロという黒猫を飼っていた。安直なネーミングである。その人生において奇異なことはあまりなく、ネーミングと同じく安直な人生ではあったと思うが、魔女の宅急便に出てくるあの黒猫とそっくりであった(狙ったように赤の首輪をしていた)ため親類縁者やご近所にそれなりの人気があった。
じゃあ、なんで猫じゃないのか、と皆さんは思われるかもしれない。たしかに犬は飼っていなかったが、僕の隣の実家にはかつて賢犬ポチというのが住んでいたのである。ポチの特徴としては1)わびさびを解する2)散歩のとき人間の前を歩かない3)焦ったり、走ったりしない4)気配を消し必要時しか吠えない5)ボールを取ってこいと命令すると「付き合いきれん」というふうに小屋に帰る。という自分の存在を理解していない犬であったが、なかなか魅力的な友達ではあった。気配を消すことができるのだから、よくうちに入りこんで椅子の上で、それがあたりまえのように昼寝をしていた。人間だったら捕まるところである。ともあれまあ、そういう風にして僕は犬を好きになったのである。
Apr 16, 2005
グリアとお友達 −ひだまりの民−
1113679275586092.jpgペットをかわいがる方法はいろいろある。散歩に連れて行ってやるとか美味しいご飯を食べさせてあげるとかもその一つだとは思うけど、グリアはその身体的特徴のためになかなかそれをさせてあげることは困難である。残念なことである。そこで僕はグリアをかわいがってあげるためによく友達を紹介してあげる。クジラとかイヌとか正体不明の生き物とかいろいろいるけど、今日はグリアに新しい友達を紹介してあげた。いつもひだまり感いっぱいのグリアに勝るとも劣らない、気持ちよさそうなひだまり感一杯の、その名も「ひだまりの民」である。これはなかなかよく出来た存在で、太陽の光を浴びるとギャバンのようにその力を受けて動き出すのである。ただし動くといっても悪の怪獣をやっつけたりするわけではなく、気持ちよさそうにひだまりでクビを振るのである。これはもうひだまりのために生まれてきた存在である。なにしろデフォルトでカモメの声と潮騒が聞こえてくるというオプションつきでもあるのだ。
そんなふうに気持ち良さげ度についてはグリアのライバルが存在したわけだが、このひだまりの民の強みは自分で動くことができることである。グリア、あしたはどっちだ!?
Apr 11, 2005
グリア服を着せられる
1113251680548329.jpg妻と結婚する前に行った熱海への旅行の途中、電車の中で服を着たミニチュアダックスフンドに会って、「いーなー、かわいいなぁ」と思ったけど、残念ながらうちのグリアに着せることはないだろうと思い込んでいた。なにせ体が既に布地だから。にもかかわらず写真にあるようにグリアは服を着せられることになるのである。前に関根勤がテレビで「あれ汚れると大変だから着せるんだよ」みたいなことを言っていたけど、もちろんグリアはほぼ完全な室内犬なので汚れる心配も寝ているときの僕のよだれくらいしかない。
ならどうして着せているかというと、これはもうただの親ばかでしかない。この前、府中でTOHOシネマがオープンしたから早速行ってみたのだが、そこでプレミアスクリーンとかいうなんやらすごそうな(実際すごい)スクリーンがあって、それがキャンペーンで安く観れるというので入ってみた。やってた映画は「いぬのえいが」。CMで97%が泣いたとか、そんなほぼ満点に近い数字を出している映画である。実際どうなのかというと、そのとおり。残りの3%の人、よく耐えれましたね。あれまずいよ。泣くよ。付き合いたてのカップルは行かないほうがいいですよ。男も泣いちゃうから。で、触発された僕たちは、帰りに早速グリアに服を買ってやり、かえって早速着せてやったのである。今度また新しいの買ってやりたい。  [続きを読む]
Apr 09, 2005
グリアを風呂に入れる
1113044600178745.jpg他の犬と同様で、ぬいぐるみ犬“グリア”を風呂に入れるのもやっぱり大変な作業である。「んなもん洗濯機に放り込んじゃやいいじゃん」と言うかもしれないが、そんなに簡単にはいかない。かつて妻がそれを一度やったらしいのだが、そのあとでグリアの大手術が必要になったらしい。
またそんなことになると大変なので、お風呂に入るときに一緒に入れてやる。さすがに吠え立てたりはしないが、こいつもなかなか素直にお風呂に入ってくれない。浮く。そんなグリアをなんとか風呂に沈め、シャンプーで洗い、そしてシャワーですすいでやる。たぶんそこまでは普通の犬と変わらない。大変なのはそのあとである。こいつは自分では水を切ろうとしないし、ドライヤーではなかなか乾かない体質でもある。ではどうするかというとストーブの前にかざして丸焼きのようにして乾かすのである。これはなかなか熱い。で熱いもんだからストーブの前にしばらくほっとかれる。そして約1時間。グリアはしっかり乾いたのだが、毛の一部がうっすら焦げたのである。
Apr 08, 2005
グリア誕生
1112955841348191.jpg

犬が飼いたいです。でもうちはマンション住まいなので犬が飼えません。ひどい話です。人権蹂躙です。でもそんな僕たちでも飼えるペットがいたのです。それがうちのぬいぐるみ犬“グリア”です。

グリアは妻の友達から生まれました。結婚する前に彼女のアパートで僕たちは出逢いました。寸胴でいつも眠そうで気持ちよさそうな顔をしている犬がいました。僕たちはその犬に“グリア”と名付けました。こうして“グリア”は誕生したのです。

その後、僕は結婚して、妻と“グリア”と今のマンションに越してきました。これは僕たちとぬいぐるみ犬“グリア”の「生命」を考える冒険記です。  [続きを読む]