子供の頃、子供には子供のコンプレックスがあったように思う。僕たちにとって東京や大阪、広島や博多ですら遥か遠い世界で、自分たちの住む世界とは全く異質の背伸びしても届かない世界だと思っていた。あの夏の日、小さな僕たちとそんな遠い世界を結んだのが甲子園の宇部商業だった。少ない戦士たちで遠い見知らぬ世界の大きなチームたちと渡り合った。そう、今年の宇部商業と同じように…。
今日、宇部商業の夏が終わりました。涙が出るような試合でした。ほとんど9人でここまで闘い抜き、投手好永に至っては本大会だけでも45イニングを投げきりました。そんな
死闘を繰り広げここまで勝ち進んできたのです。それはもう涙が止まらないほどの誇り高き姿でした。
残念ながら決勝に進むことはできませんでしたが、彼らに
心から拍手を送りたいと思います。
みんな、いままで
応援してくれてありがとう。選手たちも嬉しかったと思うよ。
そういえば大阪桐蔭も今日負けてしまったそうです。宇部商業との因縁が途切れたせいかとも思えて仕方がありません。