古今東西寒いときは豚汁である。もちろん鍋も温かいが、鍋はメンバーによっては非常に寒い思いをすることがあるので、やっぱり和食で暖まるものと言えば豚汁なのである。うちではいま
豚汁がブームなのだが、これが滅法美味い。にんじん、ごぼう、れんこん、さといも、あぶらあげ、とうふ、こんにゃく、豚肉、などが入っていてすごく暖まる。僕はネギが好物なのでさらにたっぷりのネギを入れる。まあ西洋人がシチューにパルメザンチーズを散らすようなものである。これはグリアも大好物らしくいつも欲しがるのだがさすがに汁物はいろいろ問題があるので残念ながらあげることは出来ない。
グリアは体質的にかなり偏食なのだ。
さて鍋といえば嫌がられるのは行き過ぎた鍋奉行だが、僕は学生時代に鍋泥棒と呼ばれていたことがある。悪気はないのだが酒が入るとともに誰かが楽しみにしているものも平気で奪っていたからである。おかげで奉行によく怒られたものである。あと不思議なのは焼き肉奉行である。僕は
かつて鍋泥棒と肉泥棒も兼任していたのだが、肉奉行は食ってないときは「ほら、これ焼けてる」と勝手に人の皿にのせていくくせに、肉泥棒が勝手に他人の肉を食うと怒る。そしてじゃあもう一枚ね、と勝手に追加注文するとさらに怒る。それはたとえそこが食い放題ででもある。いまは僕も大人になり鍋泥棒からも肉泥棒からも足を洗いました。