キッチンの住人、ぷ〜。(ぷ〜は台所に家を構えて暮らしています)
私が掃除や料理で台所に入ると、自分に用事があると思ってそそくさと寄ってくる。
まずは、ジャンプしたり立ち上がったりして「何のよ〜う〜?」と私にしがみつく。
「なんでもないから。。。」
と軽くあしらわれ、料理を始めたりするとどこかへ一旦消えていく。
そして、しばらくすると後ろからツンツンと突っついて呼んでいる。
「どうした〜?」
と振り返ると・・・これである。
必ずと言っていいほど、ボールを持って突っついている。(消えていた間、ボールを探していたのだ)
「ごめん、今忙しいから。」
と遊びの誘いを断って、料理に専念する。
すると、ツンツンからグイグイとかなり押しが強くなって呼んでいる。
振り返ると・・・やっぱりボールで突っついている。
「あとちょっと待って・・・」
つれなくまた料理を始めると。。。
グニュ〜〜〜っとボールがふくらはぎに押し付けられ、膝カックンされたような格好になる。
そして、しつこく、しつこくそれは繰り返される。
グニュ〜、グニュ〜、グニュ〜〜〜〜・・・・
エンドレスの遊ぼう攻撃に、料理どころじゃなくなり
仕方なく火を止めてボールで遊んであげる事になる。
「わ〜かったよ〜」
と言って、ボールを投げてあげようとするとぷ〜はボールを離さない。
「はい、かして!」
何度引っ張っても絶対離さない。
そして大人気なく真剣な引っ張り合いになる。
ぷ〜は投げて欲しいんじゃなくて、引っ張って欲しいようだ。
そして、自分が奪い取ってものすごく誇らしげにするのだ。
何回やっても離さない、取っては誇らしげ、取っては誇らしげ・・・・を繰り返す。
「あんたは強いよ!すごいよ!男だよ!」
ありとあらゆる褒め言葉と一緒に、この引っ張り相撲を何度かやると
やっと料理が許される。
めんどくさい犬だね〜、あんたは・・・。
とぶつくさ言いながら、キッチンを今日も借りている私なのでした。