お茶を終えユウコの天王寺の変の後半が始まった頃、僕は行列の出来るタコヤキ屋●まちゃんへ。
このお店は大阪人なら知らない人は知らないほどの有名店で、いつも行列たえない人気店である。
大行列に並んでまで食べる気はせず、いつでも来れるし、いつか食べようと先送りにし続けこの日を迎えた。ユウコはバーゲン後半戦に勢いやまず、どうせなら時間つぶしにと行列にならんだ。
カップルや若者に紛れ1人待つ事数十分、ようやく店先まで進んだ。店の前では若い女性がテンポ良く先に注文を聞いて回っていた。
僕の前には5組ぐらい、前から順番に注文を聞いてきて、なぜか僕を見て「ああっ!」っと驚きと興奮の表情を残し、注文も聞かず店主らしき人物にコソコソ、もしや売り切れ…と不安がよぎった。
すると店主らしき人物はなんか半信半疑風に「あっどうも」と軽く会釈、サングラス越しであったがじっくり店主らしき人物を凝視するも見覚えのない面であった。
夜道にサングラスの為僕の顔が良く見えなかったのか、知り合いか誰かに間違えられてる感がよぎるも、とりあえず注文、商品からかかるく5人ほど順番を飛ばした形で商品を受け取った。
前後の人がザワザワ、勘違いか苦情かわからんが、今更後に引けず「ありがとう」と威風堂々と言い放ちその場をすばやく逃げ去った。
僕はソースなどかかっているたこ焼きは大嫌いであるが、味付きのものは、大好きである。ここのたこ焼きも並んで買うにそこそこ値するうまさであった。
ソースが欲しい、と文句を言いながらも戦いを終えた風邪のユウコもパクパク喰らっていた。う〜んしかし僕は誰と間違えられたのであろうか。もちろん聞けずであった。