カウントダウンで夜更かしした次の日の早朝5時起き、荷物を積み込みトリオで向かった先は、ユウコの実家である。残り少ない06年と正月休みを少しでも長くと早朝よりフライトであった。
薄暗い高速を飛ばし、今年も霜降り和牛がとれる町へ。今回僕はフルニエのパンとお年玉、ユウコはカニ3kgを手土産にはせ参じた。これでユウコの実家だろうと枕高らかに眠れるものである。
美しい日の出を見ながら8時過ぎに到着、持参したフルニエのパンを自ら腹いっぱい喰らう自作自演の朝食をすませ、消化する為ナッティを連れ近くのタヌキ山へ。
半年ぶりの登山であったが、ナッティはしかと憶えており、先頭にたっての道先案内犬であった。が、久しぶりの大自然に大興奮、草木が茂る獣道を大暴走であった。
わずか30分程度のハイキングであったが、結構な運動であり、燃費の悪いパンは消化した。
家に帰ると庭にあるユウコのお父様の趣味の小屋から煙、そう恒例のBBQであった。
肉、肉、肉そして肉、この地方ではステーキ肉もカルビ同様の扱いである。炭水化物なしでこれだけ肉を喰らったのもちろん初めてであった。僕の牛肉の格付けが麻痺、キャベツを喰らうぐらい軽い気持ちで喰らい続けた。
あまりのうまさに食べ過ぎ、倒れこむように昼寝、起きても腹いっぱい、消化の為今度はトリオ loves ハナで2度目のタヌキ山へ。
意外とハナとナッティは仲むつまじく、ハナは道にはえているアジサイの木をなぎ倒しながらねり歩いた。ハナも息切れしながら無事下山した。
帰りの道中、今は廃校で公園になったユウコの母校に立ち寄った。僕の知る壁で囲まれた学校ではなかった。運動場や体育館の周りには壁が無くどこからでも誰でも入れるセキュリティー不万全の建造物であった。
まあ悪い事をする人がいないので壁など不要なのあろう。ナッティは朝礼台の上で得意げであった。日が暮れてくると辺りは暗く、陽の光のありがたさが身にしみた。
ナッティは2度のお散歩に満足げであった。まさかこの夜とんでもない事が起こるとはこの時知るよしも無かった。この続きはまた明日でも。