昨日は犬飼いとしての『大阪モーターショー』を取り上げたが、今回はまた違った角度から見た『大阪モーターショー』をご紹介しよう。
僕は生まれて初めてのモーターショーである。まず入り口で異様な光景を目にする。
トロンボーンのケースぐらいの機材を持った男性が、一般入り口にズラリ…。中にはゴルフバッグサイズの人も…。
N.YのJFK空港なら間違いなく没収、下手すれば銃口を向けられるであろう。しかし係員は中身を確認せずに中へご案内。
そしてヤツらはいつどこで入手し、何に影響をうけたのか、逆に聞きたくなるファッションに身を包み、みんな仲間と思いきや、それぞれ別の場所へと消えていった。
ステージが始まる前のホンダの『W.O.W CONCEPT』前は、館内には珍しく女性が多くいるもまだ空いている。隣のスポーツカー前にはカーマニアがぎっしり陣取り、W.O.Wは人気薄かと思われた。
しかし!ステージ開始数分前になると、何処からともなくキャンギャルの匂いを嗅ぎつけたのか、入り口で見かけたヤツらが集結し、ケースから三脚やバズーカーのような望遠カメラをスタンバイしだした。
あっと言うまにヤツらで埋めつくされ、パンクバンドのライブのような熱気に包まれた。キャンギャルご登場とともにフラッシュの嵐である。バズーカーが放たれる中、僕も携帯カメラで応戦するも、後ろから押されブレまくり…。完敗である。
そして、ヤツらはキャンギャルが引っ込むと同時に、また次の獲物を探しに旅に出た。車の前はガラガラ…。この日の為に一生懸命作品を作ったエンジニアの気持ちを踏みにじる行為である。
次のステージは失敗は許されないと、始まるまでその場で場所取りをして待つことに。先ほど同様、開始数分前になるとまた同じようなヤツらが…。
今回は最前列をキープした為、被写体を確実におさえれた。しかしヤツらの中のモヒカンは、かなり目立っていたのか、僕の前でやたらモゾモゾ言いながらポーズを決めるも、僕の携帯ではキャンギャルは近すぎで部位しか写りません。
写真も撮れたしステージの途中で立ち去ろうとしたその瞬間、ヤツらの1人がぶつかってきた。「いてえな」と標準語で言い放ち、振り向きもせず立ち去っていった。
愛のある制裁を加えようと追跡し、ステージの横でうずくまってるヤツを発見!
どうやら弾(フィルム)切れである。しかもお焦りの様である。そして一言言おうと前に回りこんだ瞬間、信じられない光景が!ヤツは…軽く50歳、超えてますよね?いつまでも小僧でいて下さい、と心でつぶやきその場を後にした。
そして外国、国産車メーカーのステージや展示してる車を見て回った。人気、不人気が結構ハッキリしていた。僕が気になったのは、キャンギャルの中にまぎれて1人がんばっていた男性である。
平井堅のタイプのような男性モデル、いや、平井堅のようなタイプの男性モデルを発見!ホリが深く、太陽も肉眼で見ても大丈夫そうであり、鍛えられた体は北斗神拳伝承者のケン シロウのようであった。
未来の車に目を輝かせ、童心に返って楽しんだ。人それぞれの楽しみ方があり、ヤツらはヤツらの楽しみ方があるんだと思った。今回のさすらいの一人旅で少し大人になったかもである。が、しかし!
おベンツも撮りなさい!おベンツを!