土曜日、仕事から凱旋後ナッティを連れてお出かけ、近頃僕ら中心のお出かけにお付き合いが多く、久しぶりに犬とのふれあいを、といざ海ふれへ。道中美容院帰りのユウコも合流、トリオ揃ってお出かけであった。
到着した時間は5時前、海ふれのランにかけ込みはあきらめ、ホームセンターのコンクリートジャングルのランへ。ユウコは買出し、僕とナッティで屋上のランへ。
ドレッシーなチワワのみであるが、フリーエリアにご入場、と同時にチワワはそそくさと退場、息づかいのあらい全裸のビーグルはドレスコードにひっかかったのであろうか。
せっかくのランなのにナッティとポッツーン、誰か来ないかとしばし待った。が、犬飼いと犬は訪れるもののなかなか入場せず、客の来ない不人気のラーメン屋の店主のような心境であった。
また1人、また1匹と人、犬通りはあるものの入場者はゼロ、別に僕らに責任は無いが、何とかしなくては、と何故か試行錯誤であった。
あやしい犬飼いに僕は思われているんだろうか。女性が1人で犬を遊ばせていても絵になるが、いい大人の男1人だとどこか根暗なイメージが・・・。
ラーメン店なら味を研究したり、内装を変えたりできるが、ホストばりのキャッチや芝をはったりなど出来ず、せめて人や犬が入りやすい空気作りを、と色々考えた。
異性へのアプローチ同様、ギラついたりガッついては駄目、なんなら1人でもいいんだぜ、ぐらいの余裕が相手を呼び込むのである。犬の心理同様、追えば逃げられ、逃げれば追われるである。
とりあえず入り口にケツを向け、自然なランを演出しながらナッティを暖かく見守った。するとどうであろう、ようやく背中に気配とともに女性の声が、優雅なランを演出が功を奏したようである。
さりげなく振り返ると、まだ仔犬らしきプードルを連れた若い女性2人がご入場、と同時に猛ダッシュで入り口へナッティはお出迎え、僕は「コラコラ、びっくりするじゃないか」と言いつつニンマリであった。
ナッティはやや懐かしの雛形あきこをほうふつさせる、前かがみのセクシーポーズで「ワモ〜ン」、遊び教えてやると言わんばかりの誘惑のおたけびであった。
が、女性は威嚇ととらえたようで、苦笑いをうかべながら抱きかかえて小型犬のランへ移動、僕も苦笑いで見送った。
せっかくの犬とのふれあいのチャンスを逃したどころか、小型犬エリアに商売敵をつくってしまった。
方や若い女性2人が連れた仔犬のプードル、対するは30過ぎの男と息づかいのあらい全裸のビーグル、この2軒の争いに勝算は無く、あきらめムードで犬★ボールでナッティと遊んでいた。
するとどうであろう、楽しく遊ぶ僕らにつられてかシェルキーを連れた女性の親子連れがご入場であった。またしてもナッティは入り口お出迎えであったが、今回は慎重にコンタクト、そしてひっくり返って腹を見せ降参であった。
その姿勢に心を許したのか飼い主さんはケラケラ、シェルキーもナッティと意気投合で追いつ追われつであった。楽しそうに走る2匹の犬につられてか次々とご入場、犬同士楽しそうに走る姿こそ最高の客引きとなった。
何はともあれ、久しぶりに犬と遊ぶ嬉しそうなナッティに何よりであった。