最近、ペットブームでペットが増える一方で、家庭犬訓練試験や優良家庭犬検定など様々な躾検定が行われている。世の中、犬もお受験なのである。
先日、某所で行われていたしつけ検定に遭遇、検定の裏で信じがたい光景をまのあたりにした。今回もさっそくパートナーのナッティ捜査官と共に検証してみた。
広い会場の中では、飼い主&犬に対し審査員がマンツーマンで審査をしていた。遠目で見ていても緊迫した空気を感じた。
会場の周りでは、順番を待つ飼い主や犬であふれ、時間ギリギリまで練習する者、終えた者に話を聞く者など緊張の時間をそれぞれ過ごしていた。
ものすごい数の犬のわりにはどの犬も大人しく順番を待っていた。さすがによくしつけられている犬といったところであった。どちらかと言うと人間側の私語が多く、いたるところで喫煙するなど、より緊張しているようであった。
そして会場の周りをナッティとパトロール中、信じられない光景を目にする。タバコのポイ捨てである。さらにうんこりんである。このケースの場合、会場周辺には飼い主と犬しか見当たらない。
まずタバコのポイ捨てであるが、犬が緊張のあまり喫煙し、その後吸殻をポイ捨てたのであろうか?いや違う!基本的に犬はタバコを嫌うし、火を怖がる犬自身がライターやマッチを使うなど考えられない。間違いなく人間によって捨てられたものである。
うんこりんの方はどうであろう?この人や犬込みからして、脱糞したのはおそらく人間ではなく犬であろう。しかし『犬嫌いプロファイリング』1でも検証したように犬側に責任は無い。悪いのは拾わない飼い主つまり人間である。
せっかくのしつけ検定であるが、このような事があると検定自体が薄っぺらくなってしまう。飼い主のコマンドに従順に従う忠実な犬をしつけるよりも、犬飼いとして最も大切な事ではなかろうか。
審査員も審査時間と別であろうと、注意し審査に入れるべき事ではなかろうか?この場合しつけ検定が必要なのは飼い主つまり人間である。
その2)寒さでお腹が冷えたのか、便意をもよおした僕は足早にトイレにはせ参じた。広い公園にトイレは1つしかなく、犬★イベントが重なり人が多いため、女子トイレは長蛇の列、3つしかない男子トイレの大ルームも満室であった。
念のためかるくノックしてプレッシャーを与え、ご飯前のナッティのようにソワソワと小円描き歩いた。こういった時の時の流れの遅さはより大きく感じるものである。ご飯前のナッティもおそらくそうなのであろう。
そしてこしを痛めている僕には願ったり叶ったりの1つしかない洋式から流れる水の音が!ドア前45度ですぐにでも入り込めるようポジショニングをとった。そして信じられない光景が!
出てきた人物は『おばちゃん』である。すぐに入り込むのも忘れ、驚き立ちすくす僕に対し「女子トイレいっぱいで、試験の順番もうすぐやねん」とはきすてその場を立ち去った。
そして胸をなでおろしながら排便していると、ドアの向こうで「なんやぁ男子トイレもいっぱいやわぁ」といった別のおばちゃん達の声が次々と…。ドアを突き破られるのではといった不安の中、男子なのに変質者のように物音たてず、細々と用を足した。
このケースの場合、確かにこの日の為に一生懸命特訓し、努力して向かえたのはわかるし、順番がせまるにつれ緊張して尿意をもよおすのも充分に理解はできる。
しかし!韓国のお受験生のように、何より優先される事ではないのではなかろうか?試験に間にあう為には手段を選ばず受験し、どんなに試験で良い結果が出たとて、人間としてのルールを破っては意味が無いのではなかろうか?
超人オリンピックで自分自身失格なろうとも、体をはって新幹線を止め子犬を救ったテリーマンのような姿勢が何よりも必要だったのではなかろうか。
ポイ捨てやうんこりんの未処理など愛犬家から見ても許すまじき行為は、犬嫌いからするとそれ以上の憎悪がわいている。試験の大切さもきっと理解に苦しむであろう。
この日公園に来た犬嫌いは、この光景や体験を経てさらに犬を嫌いになるであろう。犬には何の責任もない。しかし犬嫌いは飼い主の態度1つで犬を嫌いになる。
犬嫌いの目は愛犬家よりもはるかに厳しいし、何事も悪い方にとるのである。ペットブームにより愛犬家が増える一方で、苦情や問題など犬嫌いの不快指数も増えているのも事実である。
犬を飼っている人なら、犬を飼う素晴らしさを伝えたい気持ちはお持ちであろう。その表れが愛犬自慢やブログである。
僕はこのブログで愛犬の素晴らしさをお伝えするとともに、時には元『犬嫌い』として、厳しい目線でナッティとともに検証していく次第である。
そして今回のような犬イベントの会場でも、嫌々つき合わされてるお父さんやバイト君など様々な犬嫌いが存在する事を忘れてはならない。