先日の休日、僕は髪型を変えた。無理からモヒカンと言えんことも無いが、どちらかと言えばキューピーちゃんカットである。
相変わらず予約の取れない美容院に通っているが、前々回から担当はこデブ店長に変わった。
誰であろうと最初は彼に全権をゆだね、僕は似合えばどんな髪形でも、と言い放つだけである。
カットのショーと言う名のプリケツショーを開催するだけあって、僕が今まで出会った美容師の中では群を抜くテクであった。
が、しかし!僕の求める美容師の接客とは、無駄口をたたかないと過剰な気づかいをしないであるが、店長は無駄口と過剰な気づかいの連続であった。
口を休める事無く質問攻め、攻撃を緩める時は「いい感じですぅ」とか過剰な褒め言葉と気づかいの時のみであった。
テンションローで寡黙な男で応戦、無趣味&無関心でつき通す僕に対し店長は、自分の近況や趣味などの話を語りだした…。
全くをもって興味薄であったが、質問の引き出しの多さと、お客様を飽きさせまいとするプロ根性にくるものがあった。そしてカットが終る頃には、店長の育ちや家族構成などを深く理解していた。
「似合い過ぎのカッコよ過ぎですぅ〜」と店長の最後の決めゼリフが店内に響き、僕のキューピーヘッドは完成した。僕的にはかなり気に入り、ご機嫌で店を後にした。
やはり髪の毛は必要であり、人生を楽しく暮らす上で重要であり、その日の髪型が1日のテンションを左右する事もある。
女性やこだわりを持った髪形の方は理解できると思うが、人から見てもわからない微妙なこだわりがあって、セットがきまらないとその日1日ひきこもろうかと思うほどである。
それゆえに髪型を変えて成功をおさめた時、こうやってブログにうかれた気分をしたためるのであろう。
ナッティもモヒカンから『弥生★ビーグル』なんてどうだろう。