日曜日、お伝えしたようにユウコの誕生日であった。こういった特別な記念日こそ、デキる旦那と燃えないゴミを分別される運命の分かれ目である。
少年時代、足が速いヤツは運動会、番長はタイマンなど見せ場があった。若かりし独身時代ならそういったアピールの場所は多くあったが、しがないバイト君にとって出場機会は決して多くは無い。
カズ三浦の心境である。そして迎えた当日、まずはお食事である。今回予約の苦手な僕が予約したのは『ホテルモントレ大阪』の中華レストラン『彩雲』であった。
西梅田の高層ビルに囲まれ、ひっそりとしてるも外観はかなりめオシャレで、内装もエレベーターやトイレ1つにいたるまでコスメティックルネッサンスであり、メルヘンでとても僕のお気に入りである。
彩雲はチャペルのある8階に位置し、当日も挙式が行われており、電車の騒音がせっかく雰囲気をぶち壊すも、幸せそうであった。
今回中華を選択したのは腹持ち、である。どんなにおいしい料理であれはら8分では台無しである。では少しお料理をご紹介するとしよう。
前菜は『季節の冷菜盛り合わせ』、カツオ、エビそして豚シャブのソースが変わっており、きゅうり1つにも味付けがほどこされていた。
2品目は『海の幸の紅色ソース炒め』、ってゆうか黄色であった。僕の大好きなエビとイカが、これまた絶妙なソースにからまり実に美味しく、30皿くらいペロりといけそうであった。
続いて『いろいろ野菜の牛ロースの巻もの』、出された瞬間、美味しいお肉に余計なものかけやがって、と思っていたら余計なものが実にうまく、ご飯にかければドンブリ3杯はいけそうであった。
そしてメインは『フカヒレの姿煮込み、トウガンあんかけ』、シンプルで濃厚、コラーゲンのかたまりであった。
そして『香港麺のあっさり惣スープそば』、これだけで行列のできるお店が開けそうなぐらい、OLハーツを病み付きにする味であった。
デザートは『カスタード餡入り餃子のココナッツミルク』、この餃子はJay KayもMore!More!叫びそうなぐらいの絶品であった。
そして中華の良いところは、腹一杯なのに苦しくなく、おいしい思い出のみ心地よく残る事である。
そして今回のコースお値段がなんと、税サ込みで御1人様3200YEN!驚くべきコスパである。お隣の日本料理屋もフレンチも最低6000YENからである。
そして最後に料理長自ら名刺持参で挨拶に訪れた。自称プチ成金の僕の心をくすぐる演出の数々に大満足であった。
料理を出すタイミングをさりげなく目を光らせる司令塔、高そうな紙の領収書、新札の紙幣のおつりなどホテルはやはりセレブな気分にさせてくれる。
そして、満面の笑みで満足そうにしていたユウコに何よりであった。さて、来年はどこのホテルをさすらおうか。