プレゼントとは、感謝気持ちを表わす形や相手の気を引く為用いる物である。物資の価値こそが幸せの大きさを計ったり、贈られた相手が一方的に幸せになると思われがちである。
しかし、価値が幸せならビルゲイツなどが世界で1番のプレゼント贈れる者となるが、そんな簡単な事で人一人幸せにはできないし、贈る側も表情やしぐさなどにより、共感でき幸せになれるものである。
そう、物資の価値ではなく贈る側と贈られる側、シチュエーションなど人それぞれの価値観によりお互いが幸せになるのである。
例えばナッティはおそらく生涯僕に、キリンが逆立ちしたピアスのような物資を買い与える事は無いであろう。
僕が一方的におもちゃなどの物資を与え続けるのであるが、おもちゃで遊ぶ様に癒されたりゆかいな気持ちになり、幸せになったりするのである。
僕が15,6歳の頃、ジッタリンジンの『プレゼント』という曲が流行したが、当時の僕は、2股の本命じゃない方によくもこれだけ貢げるなととらえていたが、今では2股でないにしろ13番まで歌えるぐらいのプレゼントの山であろう。
今回ユウコの誕生日を記念し2人が幸せになるプレゼントは、以前に欲しいときいていた『エルメス』の香水の『ナイルの庭』であった。
おいしいもの食べた後、ヒルトンのエルメスに向かった。立地条件からか観光客であふれ、店員の数も15以上で広い店内も手狭に思えた。
落ち着いた内装や店員は上品で知的にうつり、観光客がいなかったらど貧乏症の僕はソワソワしていたかもである。
軽く数種類の香水を試したが、正直誰がつけるのであろう、と思わせぶりな代物が多くあった。犬用品も置いてあり、カラーやリードがありなかなかステキであったが、ケタが1つ多かった。
目的の代物を買い、なぜか姿勢良くテキパキと店を後にした。ユウコの嬉しそうな顔がなによりであった。
今回、ナッティもプレゼントを届けるといった重要な演出をこなしてくれた。残念ながらエルメスにはナッティの好きな鮒寿司の香りは置いてなかった。
しかし後日、ユウコが足元に香水をふった後、床に落ちたわずかな香りを背中にこすりつけ、ナッティからナイルの庭の香りが漂っていた。おしゃれに目覚めたのであろうか。