日曜日、曇り空の昼下がり、ユウコとナッティを連れ海ふれに向かった。久しぶりのトリオでお出かけである。海ふれも暑くなってからメッキリであった。
到着と時を同じくして雨がポツリ。人も少なく雨と共にパラパラいた犬飼いや犬も帰り支度に追われていた。
ナッティは雨の中を傘も差さず走り回った。ついこの前まで雨が大嫌いであったとは思えぬはしゃぎようで、ヒロトのように飛びまわった。
水を得た河童の如く疲れ知らずにひたすら走り続ける光景は、雨の日のラガーマンを見ているようであった。
草が茂ったところや水たまりをもろともせず、時には背中をこすりつけ、むしろ立ち向かっていった。ドブネズミみたいに美しくなりたかったのであろうか。
もう数ヶ月で3歳になるのにいつまでも仔犬の一面に、汚れや後のことを忘れしばし見入っていた。
帰るころには泥パック状態であり、捨て犬のようなかわいそうなオーラをかもしだしていた。しかし愛や恋じゃなくとも決して放しはしないであろう。
ドブネズミをタオルでキレイにふきあげ、ホームセンターに立ち寄った。未だ犬★バイキングの記憶があるのかナッティはご機嫌で、時には大人しげに、時には飛び出し買い物を楽しんだ。
久しぶりの家族ぐるみのお出かけにナッティは満足そうであった。今週は梅雨もそこそこに夏が来る。短い夏の時間を計画的に、家族ぐるみで思ひ出を作るとしよう。