土曜日、僕は梅田に高校の同志である『セナ』の結婚式2次会に出かけた。キューピーヘッドにスーツはおマヌケなんで、後頭部の毛を育てつつ挑んだ久しぶりのイベントである。
セナにとっては2度目の結婚である。バツ一とか結婚失敗とか言われてきたかもであるが、結婚生活が続いている夫婦でも、終ってたり、別れたいと思っているヤツは腐るほどいる。
もう一度幸せになりたいという彼女の強い思いが、きっと幸せを掴んだのである。どちらが人生において成功と言えるであろうか。
時間ギリギリに会場に到着すると、入り口でくわえタバコの新婦と遭遇、受付をすませドアを開けるとそこは…。ホストとキャバ嬢風の若者がゾロり、DJ OZMAのバックダンサーのようであった。
香水の匂いとタバコの煙が立ちこめる中、隣のビアホールと間違えたサラリーマンのようにモヒカンはウロウロ、亜麻色や金色の髪が大半を占める中、端に追いやられた黒髪のテーブルが…。
わが、同志達であった。しかし僕の良く知る人物は2名のみ、とりあえず席に着いた。ぶっちゃけセナと僕はたいした知り合いではなく、2.3回飲み会でご一緒した程度である。
きっと僕が呼ばれたのは人数合わせかもである。しかし僕自身が体験したベガスでの挙式の道中、知らない現地人や観光客から祝福を受け感動に涙したものである。それ以来こういった機会は出来る限り参加に○をする次第である。
着席と共に宴は始まり、感動の入場シーンも僕の携帯では捕らえる事は出来ず、せっかくの新郎の演出も、亡霊船長に写ってしまった。
乾杯とともにはじけ飛び、密着ホスト&キャバ嬢の番組を生で見ているようであり、ライ●ドアの忘年会に勝るとも劣らずの大盛り上がりであった。
そして、客層を読まないムーディな選曲の数々に酔っ払った輩が乱入、木更津のあの方のナンバーをプレイ、ネクタイをフリフリの大盛り上がりであった。
知り合いが少なかったが、同じテーブルの人たちとじっくり語り合い、めっきり絆が深まった。
せっかくの着飾ったお姿も、目にモザイクを入れると犯罪の臭いが漂って申し訳ない。しかし子供も含め幸せそうで何よりであった。
しかし!少年少女よ、人の幸せに指くわえて見てるだけじゃなく、かわいい人と、いない人はかわいい人を探しさすらい旅に出ようじゃないですか。