昨日の夕方から夜にかけて、ゴッティンガム周辺はカミナリが鳴り響いた。変わりやすい秋の空である。ユウコは同僚と晩ご飯を食べに行っており、僕とナッティは2人きりであった。
ナッティは以前まではカミナリなど全くをもって気にせずであったが、あまりにも近かったからか今までにない犬★リアクションであった。
涼しいのに息が荒く、ヨダレをたらしつつ小刻みにガクガク震え だした。最初は急病かと思い僕がパニックであったが、カミナリの音に連動している事に気づいた。
安心させようとアレコレして見るもののおさまらず、楽しそうにしている僕を不審に思ったのか少し距離を置いていた。
オモチャやオヤツのワードにも無反応、しかたなく可愛そうであるがカミナリが止むのを待った。
しっぽを巻き体もダンゴ虫のように丸くなり、時折上目遣いでキョロキョロであった。
なかなか鳴り止まないカミナリ、ナッティはリビングから姿を消した。トイレかなと思っていたがあまりにも帰りが遅い為、2階に様子を見に行くと姿は無かった。
大慌てで家中を捜索、何故か1番嫌いなはずのお風呂で震えていた。ここが1番音が聞こえず安全と判断したのであろうか。
リビングに呼び戻しても、気づくとお風呂へ。しかたなく早めに寝るかと思い2階の寝室へ。
いつもなら足元が定位置のナッティも、この日はよほど怖かったのか枕元で震えながらのダンゴ虫であった。
何度も目が覚めて、気づくとナッティが大蛇のように首や腕にからみついていた。犬に対するビビり★ビーグルはとうとうカミナリにまで発展したようである。
その日の早朝、通勤途中に首輪のついたずぶ濡れの犬を2匹見た。カミナリで犬★パニックになり、逃げ出したのであろうか。
ラジオで言っていたが、愛犬がカミナリを怖がりバスタブにはまったらしい。水辺に逃げる習性があるのであろうか。
お留守番の時に犬★パニックになって水難事故とかにあわぬよう気をつけないと。
この日1日カミナリは止んだりまた鳴り出したりで、ナッティはシッポをまき丸まっていたが、ご飯の時だけはいつも通りシッポフリフリでうまそうに喰らい、食べ終えると思い出したかのように丸まっていた。
僕ならどんなに空腹でも、銃口をこめかみに突きつけられたら忘れるであろうが、ナッティはどうやら食欲は別腹であるらしい。頼もしいような、頼もしくないような。