土曜日、秋服を買いにさすらうユウコと、お買い物に出かけた。僕は冬のバーゲンでインナーを買い過ぎ、未使用の代物が5着ほど有る為、今回は指をくわえてのお供である。
今回の戦場は、南海難波駅前に前日にオープンした『なんばマルイ』である。
デパートが鼻をつきあわせてメンチきる街である梅田や心斎橋と違い、パークス、シティそして大阪高島屋と南海王国である難波駅前に、どデカく完成していた。
夕方6時半過ぎ、人は絶える事無くご入場、規制はかからないもののエスカレーターを登るまで大行列、しかし見渡すとマルイやショップの紙袋を持った人はわずかで、みんなとりあえずひやかしと言ったところであろうか。
僕はメンズフロアである5〜7階に向かった。3階もメンズがあるので期待していたが、どこにでもあるショップばかりで、これと言った目新しい感は特になく、安売りしてる訳でもなく、ゆえに購入者が少ないのであろう。
若いこジャレた男性よりも、家族連れやバラの紙袋を抱えたオバちゃんなどひやかし隊が、フロアを熱くしていた。僕はカードのみをポッケに入れ手ぶらの為、店員と間違えられる事しばしばであった。
プーマのお店で創設者『ルドルフ・ダスラー』のラインの限定モデルに目を奪われる。ユウコを呼び寄せフィッティング、お供のつもりが先にご購入してしまった。
しかもマルイカードを作ったユウコがもらった現金のみ5%割引カードを使う為、お金を借り、購入後ATMに向かった。10000円以上買った人にと小さなサッカーボールを貰い、ややハズい紙袋に入れられた。
その後も閉店までじっくりチェック、もう少し安いショップが欲しいのと、雑誌掲載などを前面に押し出し、やや上から来る商法では心斎橋オペークの二の舞である。
凱旋を大喜びで迎えたナッティにおみやのボールを与えると、不審ながらも興味アリのようで、頭を使うエージェント、ルーと違って反則であるが、前足で軽くドリブルしていた。
スニーカーを買うと履きたくなるわけで、履くとどこかに出かけたくなるものである。さて、次はどこをお供しようか。