僕の誕生日の前々日、ユウコと神戸ウイングスタジアムにサッカーの試合観戦に出かけた。天然芝におしっこりんをしたり喰い散らかす恐れのある犬★フーリガンのナッティはお留守番である。
お目当てのゲームは、『神戸vs横浜』、J2で現時点で1位と2位、J1昇格をトモニ争そう屈指の好カードである。
僕はこの日を半年近く待ちわびており、大人ながらに心の臓がドキドキであった。足に魂を込め仕事を半ドン、車と公共の交通機関を駆使して小1時間で駆けつけた。
もちろん僕はわれらのキング『KAZU』を応援目的、にわかではあるが横浜サポーターである。
スタジアム最寄の駅に到着すると、駅構内からすでにヴィッセル神戸の応援歌が鳴り響き、同じ関西であるが思いっきり敵地に来た感で満たされた。スタジアムに行く道中もヴィッセル一色、細々とモヒカンは大行進であった。
スタジアムに到着すると、さらに神戸のチームカラーであるクリムゾンレッド一色、入り口で有無も言わせずクリムゾンレッドのボードを渡される…も燃えるゴミとして破棄してご入場!
スタジアム内もクリムゾンレッド一色、三木谷オーナーもほくそ笑んでいるであろう。僕はビジターの最前列のチケットを入手しており、かろうじてベンチ上周辺にリトル横浜が形成されていた。
神戸びいきの選手紹介のち試合開始、なんと!KAZUは先発であった。横浜FCと言っても誰が?とお思いの方もおられるかもだが、エースの城をはじめ山口素、小村など元日本代表がおり、監督はアジアの大砲、高木琢也である。
僕と同級生の三浦淳率いる地元神戸が開始から攻めっぱ、僕が若手に属されるほど平均年齢が高い横浜は防戦一方であったが!、
カウンターから城がヘッドで先制ゴォ〜〜〜ル!目からウロコがボロりであった。前半を1-0で折り返したが、後半半ばに三浦淳に劇的なフリーキックを決められ同点にされる。
そしてゲームの酣、われらのKAZUが引っ込んだ。が、替わったアレモンが逆転ゴォ〜〜〜ル!
KAZUも飛び出す次第である。終盤残り10分、横浜、神戸トモニ、ベンチ前に、監督、コーチ、選手、スタッフ全員が一丸となって立って声を出し続けた。
頭突きこそ無いものの、あわや乱闘といったシーンもしばしば、長く感じたロスタイムが終わり。2-1で勝利!首位である。
生KAZUはやはりカッコ良かった。練習から常にファン目が届くポジショニング、手を振ったり、足技を見せるなどただの目立ちたがりともとれるが、思いやりが感じられた。
ベンチに引っ込んでも端に座り、僕らの目にさらされるポジショニングであった。引っ込むなり栄養ドリンクや薬を飲み、トレーナーと何か話していた。
ユニフォームを脱いだ後姿に中年や老いなど感じられず、まだまだ現役でいけそうであった。試合終了まで声を出し、大空翼のように本当にサッカーが好きなんだと心から思った。僕もあんな風に歳を重ねたい、そう思った。
このまま勝ち続けJ1、そして日の丸を背負ったKAZUを見てみたいものである。カリアゲどうかと思うがモヒカンはイケていた。
新庄同様私服がヤバイとよく言われているが、これからもサッカーにオシャレにがんばってもらいたいものである。
KAZUの座っていたイスの周りには彼の脱ぎ散らかした残骸が…。ナッティと何ら変わらんこの行為すら、少年のようであった。飼い主は大変だろうけどね。