ど平日の休日の早朝6時前、ナッティのお散歩の為僕は起床した。先日購入した『ATHLETA』の新作ジャージを着たい一心で目覚めはパッチリであった。
が、着替えを終えたがいっこうに主役の姿は見えず、とりあえず寝室に起こしに行くもフトンから姿を現さず・・・登校拒否なのであろうか。
横で寝ていたユウコがフトンから追い出し、ヨロヨロとようやく主役のお出ましである。闘病生活からかネコ科が進んだような・・・。
外に出るとまだ真っ暗、吐く息は白くジャージさまさまの極寒であった。寝ぼけたナッティを車に乗せいざ登校、そう向かった先はピンク大学である。
薄暗い朝のキャンパスはとても静かで、洋館風の校舎がよりいっそう不気味であった。そして静寂をブチ破る甲高い鳴き声が響きわたった。池の水鳥に向かってのナッティの威嚇であった。
ユウコの友人のシュナウザーが泳いだ事も無いのに鶴見緑地を散歩中、突然池にダイブし、池の鳥めがけて泳ぎだし、飼い主の呼び声も上の空、鳥まっしぐらだったそうである。
ふとその話がよぎったが、フトンから出るのがやっとのナッティが寒中水泳は無いだろうとノーリードで池のほとりを歩いた。
先月は犬、犬飼いともに少なかったが、この日は結構出くわした。寒い中熱心な犬飼いが多くなによりであった。
ナッティも目覚めたのか緑をクンクン、上り坂を嬉しそうにアップダウンをくり返し楽しんだ。早起きしたかいがあったものである。
だんだんと明るくなる空に、時間の流れを体感した。秒針に追われる仕事時間とは違い、自然の時の流れは心地よいものである。数字の読めない犬は、太陽の光で時を刻んでいるのかもである。
渋々家を出たナッティであったが、下校するのも抵抗して渋々であった。帰りの道中恒例のパン工房『フルニエ』によりみちした。
犬飼いと違い普通の人は、焼きたての温かいパンより暖かいフトンなのかお店には行列はなく、なんとパンも全然出来上がってなかった。来月はお店自体営業しているのか不安である。
凱旋後、ナッティはお座りでプルプル震えながらベロをペロペロ、ナッティは腹時計が時を刻んでいるのであろう。そしてどんな状況でも時差ぼけはないかもである。