ロールケーキを購入し、お次はナッティのお散歩である。向かった先は『奈良公園』、あまりにも有名の為、僕は行った気になっていたが、おそらく初めての遠足であった。
『奈良公園』は天然記念物、そして奈良では神の使いと格付けされている鹿が縄張り、犬禁と言った情報もあったが、HPに犬禁の注意書きはなく、犬の放飼い禁止の項目があり、と言う事はリードでつなげばお咎めなしと解釈した。
渋滞にももまれつつ辿り着いた奈良公園は、木々の深い緑にグリーンのようにキレイに刈られた芝生が広がり、とても美しい公園であった。
が、一歩足を踏み入れると、広い芝生に鹿のうんこりんがところ狭しとばら撒かれ、足の踏み場は無く、糞の踏み場だらけであった。最初こそよけて歩こうと試みるも、瞬時にムリと把握し、諦めて気にせずねり歩いた。
ナッティ的に鹿の糞は犬★フードに似てるものの、他生物の排泄物、かなりめ落ち着かない状況であった。
裸足のナッティは公園を散歩と言うより鹿の糞の上を歩くと言った状況であった。そして鹿の視線と糞の臭いが気になるのか、オシッコポイントを探してさまよった。
まずはメインイベント、僕が行きたかった若草山へ。金網に囲まれさらにキレイに手入れされた急な芝山に、もしや犬禁?と不安がよぎるも無料で入山可であった。人間は150円であった。
キレイな芝山を駆け上がろうとすると、ここにも鹿の糞のカーペットが・・・。神の使いの落し物、運気向上にありがたい、とポジティプに突き進んだ。
前面の頂上から見下ろす景色は絶景であった。もの凄く急勾配で、どうやら横から裏面に行けるようである。迷わず裏方面に向かった。何故かすれ違う人々は本格的な登山者の出で立ちであった。
が、それもそのはず、糞が敷きつめられた急勾配の道はまだまだ上へと伸びており、先は見えない、だんだんと喉がカラカラ、ユウコの機嫌が悪くなりナッティも相変わらず鹿の糞と鹿に落ち着きが無かった。
頂上に駐車場があるらしく、そこに行けば自販機あるかニャーみたいな楽観的発想により、下山せずいざ頂上を目指した。その後2度も偽頂上にほんろうされたが、ようやく本物の頂上に辿り着いた。
が、そこに自販機は無く、喉が…。とりあえず逆側にナッティを連れて足早に進んだ。
そこで自販機を発見!500のペットボトルが180円と物価が高かったが、ポカリを購入後、ホリエモンの判決を伝える記者の如く電光石火で頂上に戻った。僕とナッティの勢いに鹿どもは道をあけ、ようやくユウコの待つ頂上に。
ナッティも一安心であった。頂上では弁当を食らう観光客に、鹿がたかっていた。ナッティも鹿もお互い警戒しつつ、暖かい日差しの下、公園を共有した。
この日は本当に天気が良くて、凄く暖かかく、あまりの陽気に鹿もイチャイチャであった。
下山後、暖かい陽気に開放感からかハレンチにトリオで記念撮影、この時期こういったものが出没である。
東大寺前などをひやかし、奈良公園を後にした。続いて向かった先は、ならまち、猿沢池周辺であった。
奈良では有数の繁華街のはずであったが、人も少なくやる気なさげな土産屋がつらなったさびれた感が広がっていた。
唯一人だかりが出来ていたのが、テレビなどで有名な餅屋さんであった。客寄せの早つきショーが数十分おきにくり返され、目の当たりにしたが、あまりにもスピードハイではかなかった。
そして商店街の一角で、チャレンジショップっぽいテナントがあり、なかなか個性的なショップが入っていた。ユウコもつい靴下をご購入であった。
そして最後はファッションチェック、鶴橋ほどの派手さは無く、地味ながら生活感あふれる色使いであった。古都のおもむきにピッタリであった。
街並みの違いや雰囲気に本当に旅行気分であった。僕的に若草山はかなり面白かった。奈良は古く有名なお寺などまだ未知数である。またどこか訪れるとしよう。