日曜日、春を求めて向かった先は天王寺、ナッティを通じて出会った日本の四季とはまたしてもズレるが、まずはお出かけの際に必要となる春服探しの旅である。
高島屋などバッグやケージinなら飲食店や食品売り場以外ペットご入場OKのデパートやショップも多いが、全裸のひやかしビーグルはお留守番である。
今回は珍しく、寒の戻りにご立腹のユウコはデブ症でノリが悪く、渋々の出陣であった。
が、駅に降りて別行動、小2時間後の再開時にはいくつもの戦利品を抱え、目をギラつかせていた。女心と春の気温は何とやらである。僕は靴下やおパンツと春の巻き物を購入した。
ナッティにおみやでもと立ち寄った『ペットパラダイス』はいつになくピンクと赤に染まっていた。季節に関係なくイチゴとリンゴのグッズが陳列され、ペットグッズ売場と言うより子供服売り場のようであった。
少し前の犬服と言えば、無駄にフリフリのドレスやコミカルなTシャツ、そしてコスプレなどが主流であったが、犬服にも流行があるようで、人間の流行の平行したお洋服が売られ、犬服でも春を感じるデザインや模様が多く見られた。
人類が「あの犬が着ている服が欲しい!」や『dog non-no』創刊みたいな時代はすぐそこかもである。
思い返せばど☆貧乏の少年時代、着ていく服がないと友達の誕生日会すら行く事が出来なかった。
手袋やマフラーをしてる友達がもの凄く贅沢でオシャレに映り、僕みたいなドブネズミには縁がない物と思っていたが、意外とご縁があったようで、似合う似合わんはどうだかであるが、気分はすごく良いものである。
その優越感をナッティにも。この自己満足とも言える優越感こそがオシャレ心であり、また新たな流行をと旅立たせるのであろう。