鍋焼ラーメンで暖まり、腹も一杯になったついでに向かった先は『箕面公園』である。吹田からラーメン屋まで15分弱で辿り着いたが、箕面公園までの道のりは意外と遠かった。
高級住宅街を横目に車を走らせ山を登り続けることしばし、目の前に突然ある生き物の集団が!
なんと野生のおサルである。犬猿の血が騒ぐのかナッティはイライラ、窓を開けると吠えかかって行きそうであった。
が、生のおサルの集団に恐れをなしたのか、はにかみながら「ウ〜」とうなるだけであった。近頃良く聞くモンキー★ドッグにはなれそうにもないようである。
僕も生涯初の野生のおサルである。日光猿軍団などの人懐っこいおサルとは全く違い、睨みつけられたら目をそらさずにはいられない怖さであった。
ようやく箕面公園に到着、ナッティは嬉しそうに練り歩いた。さすがに人が多くリードをつないだままであったが、ナッティはカブトムシの土に似た匂いを楽しみながら歩いた。
小鳥の鳴き声や自然の匂いに気をとられ、この日はカメラ目線がなかった。野生のおサルの縄張りが強いのか立入禁止地域が多く、30分ぐらいでお散歩は終った。
公園にある名所、箕面の滝で記念撮影、ヅラキラーの滝の3倍ぐらいの水の量であった。
が、実は山をニュータウン開発で削り、水量が3分の1ぐらいに激減した為、高い電気料金を払いポンプでくみ上げ、滝の水量を保っているらしい。大自然の滝ではなく不自然な滝である。
おサルは食べ物を求め車に近づき、我が物顔で道をふさぎ、検問しているかのようであった。大自然にふれたのかどうだかわかりづらい旅であった。
ナッティは流れ落ちる不自然な滝が怖かったのか、しかめっ面であった。ナッティはもしかしてヅラなのかもである。