さて、夏だ。
夏といえば、やはり川遊びはかかせない。
早速、彼女たちと出かけた。
彼女たちは意気揚々としているだろう。
そうに、違いない。
このうだるような暑さから、解放されるのだから。
彼女は、いきなりだった。
彼女は川辺に到着するやいなや、その清涼の中へ飛び込んだ。
彼女の名はルル。
夏の過ごし方を知っている大人の女性。
さて、あの彼女は熱い太陽に照らされた灼熱の石の上で夏を過ごす。
彼女の名はリリィ。
夏の過ごし方を知らないまだまだ未熟の女性。
そう、彼女は知らない。
ここには、とても素晴らしい夏があることを。
そう、彼女は知らない。
拒否をしても、飼い主は決して諦めないことを。
果たして、彼女は知ることとなった。
この素晴らしい夏を。
それは、突然始まった。
未熟な彼女が飼い主に強制放流され、心身ともに疲れきったときだった。
彼女が競演を申し込んできたのだ。
泳ぐ。
泳ぐ。
さらに、泳ぐ。
彼女たちの競演は、しばらく続いた。
さて、この日の1枚。
とても気持ち良さそうに顔を出す彼女。
優雅さを感じさせる。
そして、彼女。
必死に陸へと逃げようとする彼女。
悲壮感を感じさせる。
それでも、彼女たちこの夏を忘れない。