リリィさんは最近ちょっと調子にのっている。
キチさんのコマンドを無視することが何回もあった。
先日のアジリティーのときの逃走もそう。
「おいで」と何度叫んだことか・・・・。
今日、仕事から帰ってきて洋服を着替えているときに
いつもは足元にまとわりつくリリィさんの姿がなかったので
「リリィ〜おいで〜」と呼んだ。
来ない。
いくら呼んでも来ない。
洋服を着替え、リリィさんが居るであろうリビングに行ったキチさん。
そして衝撃的瞬間を見た。
リリィさん、ゴミ箱に顔をつっこんでお菓子の残骸を食べておりました・・・・。
キチさん、プチン。
「おまえ、なにしとんのじゃ〜」と、オンナとは思えないぐらいのドスの聞いた声で一喝。
逃げようとするリリィさんの首根っこをとっ捕まえて布団の上にたたきつけた。
「オ・マ・エ・ハ・ナ・ニ・ヲ・シ・テ・ル・ン・ヤ・?」
最近、きちんと叱る機会がなかったキチさん。
調子に乗りまくっているリリィさんときちんと話し合わなくてはいけなかった。
他人が見たら、「あの人動物虐待してるわ」って通報されそうなぐらい叱った。
リリィさん、耳が無くなって目がうつろ。
リリィさんは、叱られたり自分自身で悪いことをしたことがわかると
必ず叱っている人の口を舐めようとする。
「許して〜」と言っているんだろう。
そこで許してしまわないのがキチさん。←これ、いいのだろうか・・・。
キチさんは許すタイミングとしてひとつコマンドを出すことにしている。
「リリィ、お座り。」
リリィさん、即座にお座りをする。
そこでムツゴロウさんばりに「よ〜し、よ〜し」と身体全体を触りまくる。
それでおしまい。
リリィさん、叱られたショックでかなりおとなしくなっている。
もう一度、「リリィ、おいで」と言ったら即座に横に来た。
キチさんの鬼の形相がよほど怖かったのだろう。
・・・もうすぐ、ジュンさんが仕事から帰ってくる。
きっとすぐジュンさんのヒザの上に乗って甘えまくるんだろうなぁ・・・。
今日はリリィさんと戯れることがないことをわかっているキチさんなのだ〜。