牛肉を喰らう事は野蛮と言った先入観を植えつけられ、親からの圧力により牛の肉を喰らう行為を禁止され、明治維新のような革命が起こらない限り、口にする事は無いと思ったど☆貧乏の少年時代もふりかえれば遥か遠くである。
最初でこそ罪の意識やとまどいはあったが、今では好み好んで牛の五臓六腑をかっ喰らう日々である。
しかもオプションとはいえ、霜降り和牛のの産地に実家がある嫁をもらってからと言うもの、実家に帰るたびに霜ふりふりの牛肉に舌鼓を打ち鳴らす次第である。
そもそもこの町では、「ブタステ」と言う言葉が存在し、居酒屋や焼肉屋でホルモンをオーダーすると、ブタの味噌焼きが出てくる次第である。
近所のローカルのスーパーでさえ、国産牛がズラり、メリケン牛の輸入再開などどこ吹く風であった。
滞在したエブリデイ、エブリナイト牛肉を喰らった。僕の少年時代、カレーのメインの具はチクワであったが、ここでは普通に霜降りロースが使われていた。きんぴらゴボウでさえもゴボウを上回る肉使いであった。
こんな贅沢な牛肉を、僕は生食を受けつけずの為、ウエルダムでおこげを香ばしく頂く行為こそ贅であった。
チャンスあらば幾度と無く訪れ、少年時代喰らえなかった分を取り戻すとしよう。