滞在した1週間近く、ナッティは本当に幸せそうであった。恒例の田舎に泊まろうのエンディングのようなお見送りシーンで、誰よりも感動していたのはナッティ、そしてオハナであった。
後ろ髪がひかれる思いであったが、それだけ楽しめたからであろう。楽しい時間はより早く感じ、犬のナッティやオハナはさらに早く感じたであろう。
過ごす時間はゆっくりなのに、過ぎされば早く感じる不思議な空間であった。次回こそ、もっともっとゆっくりと訪れるとしよう。
僕も数日の滞在であったが、夢見る田舎暮らしが体験でき何よりであった。実際とは少し異なるかもだが、いつもの暮らしとは全然ちがくて、憧れはますますふくらんだ。
まず持ち家率100%、家賃はもちろん駐車場代もタダ、そのゆとりからか高級車が多く、1人一台は当たり前、ホイールや内装にもお金がかかっている車ばかりであった。
野菜やお米は近所の農家に土地を貸し現物支給、その分肉や魚、やたら高級な調味料にこる次第であった。
普通に住まいや食費で半分以上支出する街の暮らしとはゆとりが違った。日中エアコンはつけっぱ、健康に悪いと窓を開けっぱでつけっぱの時も・・・。
ナッティもいつのいつでも快眠、やや人工的であるが、快適な避暑地と学習したかもである。
犬的にも遊ぶ場所が数多く存在し、ゴミがなく涼しい森が樹海の様に広がり、お出かけはノーリード、ゴッティンガム周辺より確実に暮らすのに適していた。
凱旋後、どこに行ってもゴミが目につき、車などの交通戦争、なんかナッティに申し訳ない気持ちを持ちつつお散歩する日々である。
ヒートアイランドの熱帯夜、散布されたおゲロ、毒入りのオヤツ、考えればきりが無く、ナッティにとっては凱旋後、温度差よりも暮らしやすさはもの凄い格差に感じたであろう。
犬飼いとして少しでも格差がうまるよう、アレコレ考えアレコレしていくとしよう。
滞在期間とペルセウス流星群がかぶり、天体観測した。星が近くキレイで望遠鏡いらずであった。
庭で夜空を眺め、待つ事しばし、あまりの涼しさと静けさにすぐに寝てしまっていたが、2つの流れ星をモロに見た。
願い事を言う暇はなかったが、いつの日かトリオでひっそりと暮らしたいものである。