僕のお受験戦争は終戦した。第二次試験の面接は、メンズ館に行かずしても圧勝であった。結果、僕は合格した。
二次はともかく一次は厳しかった。成績とは裏腹に、冷汗だくだくの泥臭い合格であった。世の中の厳しさをまたしても思い知らされた。
幼稚園から入社までお受験も様々であるが、二十歳そこそこでこの重圧は本当にツライだろうし、人生をも決めかねないと思えばかわいそうな話である。
昨年の同窓会で聞いたのだが、僕が小学生の時、1番中が良かった友達が、二度の大学受験失敗を苦に自殺した。
受験人口が減少しようとも、きっと未だに死者がたえないと思うし、本当に戦争そのものである。
ナッティも目をふせる次第である。人間の世界も争いはなくなる事無く、平和主義などご都合次第である。
なるべく争いをさけ、せっかく乗りこんだレールの上をはずれぬよう、終点までさすらうとしよう。
合格して以来、今まで全くからみがなかった人事課が神様に変わり、祈りを捧げる日々である。芋洗坂係長のネタではもう笑えない、僕の戦いはこれからかもである。